- 2023年6月23日 8:13 AM
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以前このブログでも書いていますが、私は数年前に3年間、市の児童福祉委員を務めていたことがあります。特別職の公務員としての待遇でした。2ヵ月に1度くらいの会議に出席して、市民代表として子育て・教育の施策に意見をもの申すという立場でした。小中高生が市長や教育長を前にして意見を発表する「こども会議」の運営のお手伝いをしたこともあります。(GSの生徒をたくさん送り込んだり…) 私が一番注力したのは、自分が子育て真っ最中の立場だったこともあり、「乳幼児の子育て支援策」についてでした。その3年間を通して、かなりの無力感を感じたことを思い出しました。会議で抜本的な部分にはまったく踏み込みませんし、会議でかなり議論して決めたことが、子育て支援の現場ではまったく徹底されていなかったりしたこともあります。形だけ整えればいい(議事録に載せさえすればいい)という空気すら感じたこともあります。実際、私が不規則発言(笑)をした際に、「それは議事録から削除してもいいですか?」と言われたこともあります。いくつか例を挙げてみます。
〇当時私は「ファザーリングジャパン」という組織に属していて、父親の子育て参画や、企業の経営者・幹部に対する「イクボス研修」に関わっていました。会議でそのことの重要性を語り、「市として、今後どういう対応をしていくのか?」と聞いたのですが、「それは議題にないので、またの機会に…」と。結局その後、そのことに触れられることはありませんでした。市の子育て支援に関わる部署の皆さんに、父親の子育て参画の重要性が認識されているとは思えませんでした。若者の「婚活支援」についても、同じようなことがありました。他の市区町村では、このあたりにだいぶ注力し始めているところも出て来ていますが、八王子では聞いたことがありません。
〇市内の保育園の待機児童が劇的に減っているという報告があった時に、「隠れ待機児童」の話を出したら、一瞬で(意見が)抹殺されました(苦笑)。当時、我が家の第2子が保育園に入れなかったのですが、(希望を取り下げてしまったので)待機児童にはカウントされていなかったはずです。公式の数字に表れていない部分は、見ないようにしているようでした。
〇妊娠・出産・乳幼児の子育てまで、切れ目のない支援を徹底するために、保健センターが積極的に関わって、継続的に(特にママ)を様々支援して行こうということが決まりました。ただし、そういう支援策があまりママたちに知られていないという確信があったので、そのことを会議で問題提起し、母子手帳を取りに来た時が勝負なので、そこで必ず支援の流れについてのリーフレットを渡して、保健センターに連絡してもらうように徹底しようということが決まりました。その数ヵ月後、妻が3人目を妊娠し、2人で一緒に市役所に母子手帳を取りに行きました。しかし、せっかく決めたその支援策の説明がなく、リーフレットももらえませんでした。私は知っていたので、「リーフレットを配付することになっていませんか?」と聞いたら、慌てて出して来てくれたという状況でした。重要なことが、現場に徹底されていなかったのです。次の会議で、そのことを問題提起したことは言うまでもありません。あれだけ時間をかけて決めたのに、一番初動のところでコケてしまうと、意味がなくなってしまうのです。その時に、これは単なる人的なミスではないと感じました。組織全体にはびこる雰囲気・文化の問題だと感じました。
〇会議の中で頻繁に、「それは所管が違うから…」という言葉が飛び交うのです。責任逃れでそう言ってしまう場面はあると思いますが、どうやらそれが日常の仕事に染み付いてしまっているのだということに気付きました。(一度会議室の蛍光灯がチカチカした状態で会議が始まろうとしていたので、「あれは替えないんですか?」と聞いたら、「総務の担当がいないので…」という声が返って来て、椅子からころげ落ちそうになったことがあります) 確かに特に公務員の皆さんは、自分の持ち場を超えた越権行為をすることはできないのでしょう。しかし、市民の立場で言うと、所管なんか関係ないのです。自分が本当に困っていることを相談した時に、たらい回しにされたら怒りしか浮かばないでしょう。それを解決するのが、課長の連携だったり部長の仕事のはずです。しかし、そういう役職の機能は(少なくとも会議の場では)していないようでした。
なんで今さらこんなことを書いたのかと言うと、3歳児健診で私が感じた違和感は、すべてここが根っこになっていると感じたからです。市の児童福祉に関する中枢がそんな状況なのですから、実際に親子と接する現場に徹底できる訳がありません。パパの子育て参画を、保健センターの職員が想定していないなどということは、正にそういうことでしょう。子育てをしているママ・ババたちが、何に困っているのか、市にとんな支援を求めているのかを真剣に考えて、本当に寄り添った仕事ができていれば、そうはならないはずだと感じることがたくさんあったのです。1人ひとりの職員の方は、一生懸命仕事をされていて、それぞれが頑張られているのだと思います。しかし、それを統括する部分の組織としての理念、現場とのコミュニケーション、市民の声のフィードバック等が決定的に欠けているのだと思います。そうでなければ、健診に行った親が「おいおい勘弁してくれよ…」と感じることがいくつもあるというようなことは起こらないはずです。それが原因ではないと思いますが、健診に来ているママたちが、皆さんとても暗いのです。悲壮感が漂っている方もいました。ちょっとしたことで、子どもを頭ごなしに叱りつけている方もいました。「何もそんな対応をしなくてもいいのに…」と思いましたが、それほど追い込まれているのだと思います。パパが仕事で忙しくてほぼワンオペになっていたり、ママ自身が何とか仕事をやりくりして来ていて仕事のことが気になっていたり…というような背景があるのかもしれません。行政の支援の不十分さも一因にはあるはずです。このママたちを笑顔にするのは、なかなかハードルが高いのだろうなとも感じました。
私の立場で言うと、こういう場でこういうことを発信することによって、少しでも問題提起→改善につながるといいと考えています。市に直接働きかけることも含めて、今後もできることには全力で取り組んで行こうと思います。
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