- 2021年12月16日 8:13 PM
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最初に確認しておきたいのは、「機会の平等」と「結果の平等」はまったく別のもので、議論する際に絶対に一緒くたにしてはいけないということです。
「大企業は一流大学の学生しか採用していないじゃないか!」という問題提起があるわけですが、平等に採用試験や面接を受けて合格者を絞り込んだら、結果としてそうなってしまうことは大いにあり得るわけです。ある中堅企業が学歴不問採用を始めて、履歴書やエントリーシートに出身大学を書かせないようにして、面接でもそこには触れないようにしたそうです。内定者が決まって大学名を確認したら、ほとんどが国立大学や早慶レベルの学生だったとのことでした。もちろん、それ以外の大学の学生もかなり受けていた中でのことです。
大学入試のところでも、「東大合格者は毎年一部の高校に偏っているから不公平だ!」とは誰も言わないでしょう。環境の違いはもちろんあるわけですが、「機会」は平等に開かれているからです。
しかし、就活のところでの「学歴フィルター」は、まったく次元が違う話です。以下はすべて私が、学生や企業の人事担当者から直接聞いたリアルな事例です。
〇説明会参加の段階で、一流大学の学生はすんなり申し込めるけど、三流大学の学生は「満席」と表示されたり、そもそも説明会の案内が出て来なかったりして、土俵に上がることすらできない。
→就活コースを運営していた時に、2人の学生がその場で同時に申し込みをしようとしたら、1人は申し込みできたのに、1人は満席表示となりました。試しに、大学名を一流大学に変えて(嘘をついて)入力し直したら、満席表示は消えました。
〇三流大学の学生のエントリーシートは、読んでももらえず捨てられて、自動的に不採用通知が送られる。
→嘘みたいな話ですが、複数の人事担当者から直接聞いています。「あれだけの数のエントリーシートを全部読むのはとても無理」と言っていた方もいます。(その企業は、毎年数千人の応募があると言っていました)
〇面接の順番も大学の序列順。
→書類審査や筆記試験(今はほとんどがオンラインです)で通った学生を呼び出して面接を行うのですが、一流大学の学生から順番に行って、採用予定数に達したら、後は自動的に不採用とする。一応形として面接に呼ぶ場合も、若手社員が形だけ面接するだけで終えたり、まだ1次の合格を伝えていない場合は、その時点で不合格通知を送る。つまり、三流大学の学生は、筆記試験で点数を取っていても、順番が回って来ないうちに採用活動が終わってしまう場合があるということです。
〇採用数の枠が大学ごとに決まっている。
→これも結構ありました。旧帝大や早慶で数百名、MARCHで数十名、それ以下で数名…というように、最初から採用数が大学ごとに割り振られているのです。一流大学の学生の倍率は数倍で、三流大学の学生の競争率は数百倍というような不公平な状態になっているということです。
〇最初からこのレベル以上の大学の学生しか取らないと決めている。
→さすがに事例は多くありませんが、これが一番質が悪いです。最初から合格可能性がない企業を受けている学生が存在するということです。ターゲット大学を決めている企業は結構ありますが、それ以外の大学には門戸を閉ざしてしまっているのです。私が把握した限りにおける一番多い線引きは、「MARCH以上」です。それ以下のレベルの学生にチャンスはありません。
(次回に続く…)
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