- 2021年5月27日 10:10 AM
- 未分類
都立高校の入試について、ちょっと気になるニュースがあります。男女別の定員が廃止されるかもしれないのです。現在都立高校は、男女別の定員があり(ほとんどの高校で男子の方が少し多い)、男女別に合否判定をしています。最後の1割だけは男女合同で合格者を決めている高校もありますが、結果的にほとんどの高校で女子の方が合格ラインが高くなっています。1000点満点で合格最低点が数十点差があるのは当たり前で、中には200点以上も差がある高校もあります。分かりやすく言うと、ボーダー付近では同じ点数を取っても、男子だったら合格だけど女子だったら不合格という状況になっているのです。私も不勉強で知らなかったのですが、現在全国の共学の公立高校で男女別の定員を設けて選抜を行っているのは、東京都だけなのです。他の道府県はすべて、男女関係なく上位から合格者を決定しています。ここに来て、複数のメディアがこのことを取り上げたため、「女子に不利なのは不公平だ」とか、「今の時代にマッチしていない」という批判の声が大きくなって来ていました。東京医大等の点数操作(女子は高得点でも不合格にした)の件で、この点について問題意識が高まっていたこともあったと思います。今日は官房長官が会見でこのことに触れて問題提起を行ったので、この問題が全国民の知るところとなりました。都教委はすぐに真剣な議論をスタートしないといけない状況に追い込まれているわけです。これに対して、都教委や現場の校長たちが「現時点ではすぐに男女別定員廃止はできない」という見解を示しています。理由として、(男女の人数バランスが大きく変わることにより)学校の施設面で対応できないということと、私立高校にも大きな影響が出て、高校に入学できない生徒が増えてしまう可能性があることを挙げています。
男女別の定員が廃止になると、ほとんどの高校で女子の方が合格者(入学者)が多くなります。同時に、男子の不合格者が今よりかなり多くなるわけです。現在学力差が大きい高校は、下手をすると1:2くらいの人数比になってしまう可能性すらあります。それほど、男女の学力差が大きくなっているということです。(これは、都立中についても同じことが言えます。いや、高校以上に女子の割合が高くなってしまうかもしれません…)確かに、私立の女子校は大変なことになるでしょう。大げさではなく、つぶれてしまう高校や、泣く泣く共学化を検討する高校も出て来るかもしれません。逆に男子は、私立高校で受け入れ切れず、行き先を探すのに苦労する生徒が結構出てしまう可能性があります。これだけ考えたら、なかなか男女混合選抜には踏み切れないことは理解できます。しかし、今の時代、特にジェンダーフリーがこれだけ叫ばれている状況下においては、男女別定員が時代遅れであることは間違いありません。実際、合格した男子より高得点で不合格となった女子生徒が裁判を起こしたら、東京都が負けるのではないかという指摘もあります。世の中はそこまで変わって来ているのです。都教委は、腹を決めて一気に制度改革を進めるべきです。(次回に続く…)
- 新しい: 都立高校入試は男女差別!?<その2>
- 古い: 夏期講習会受付開始!
コメント:0
トラックバック:0
- この記事のトラックバック URL
- https://www.gssk-h.com/blog/wp-trackback.php?p=17066
- トラックバックの送信元リスト
- 都立高校入試は男女差別!?<その1> - GS進学教室 より

