- 2013年3月14日 1:07 PM
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今週日曜日以降、東京でも空が靄でかすんで黄色くなる現象が続いています。花粉の飛散もピークを迎えているようですが、車のボンネットに積もったものをよく観察してみると、どう見ても砂埃(というか砂そのもの)です。洗濯物も外に干せないし、そもそも昨日は、風と砂埃で外を歩くのも難儀する状況がありました。誰もが黄砂を疑い、それに含まれているPM2.5の存在に不安になっていたのではないでしょうか? ところが、気象庁は「黄砂ではなく煙霧だ」と断定し、発表しています。砂埃が強風により舞い上がり、空を漂っているのだそうです。安全宣言こそ出さなかったものの、その気象庁の発表を聞いて、ホッとした方もいるのではないでしょうか? しかし、そうは簡単な問題ではないのです。
専門家が砂埃を分析したところ、確かに中国から飛んできたものである可能性は少ないとのことでした。(そういう意味では、気象庁は誤情報を発信しているわけではありません) では、どこから飛んできたものなのでしょうか? 近隣の畑やグラウンドの砂・土が舞い上がったものもあると思いますが、上空を漂っているものは、比較的遠くから風で運ばれたものが多いのだそうです。で、最近の風向きから類推すると、群馬・栃木あたりの内陸部で舞い上げられた砂埃が東京にも飛来している可能性が高いということが分かりました。群馬・栃木あたりは、中国からの偏西風に乗って、PM2.5が飛来し始めていて、濃度が高くなっている地域が多いのです。ということは… 月曜日に、東京地域のPM2.5の濃度を調べてみました。すると案の定、日曜日の午後以降、特に東京の北部(清瀬・東村山付近が特に)で急に濃度が高くなっているのです。確かに、あの空の状況は異常でしたし、できれば外出を避けた方がいいレベルだったはずです。では、なぜ気象庁はそれを警告せず、あたかも黄砂ではないから大丈夫だというようなトーンの発表をしたのでしょうか? この理由を知った時、国の縦割り行政がここまで硬直化していることに呆れてしまいました。このタイトルでブログを書こうと思ったきっかけにもなりました。
気象庁は、一連の発表の後に、こんなコメントも残しています。「砂埃の中に、PM2.5等の有害物質が含まれているかどうかは気象庁では確認できていない」と。この文章をもう一度読んでみていただきたいのです。「含まれていない」ではないのです。「気象庁では確認できていない」なのです。察しのいい方は、もうお気づきだと思います。PM2.5や、汚染物質の濃度に関する測定・集約・発表は、環境省の管轄なのです。気象庁は、国土交通省に所属しているので、「大気汚染濃度等については、自分たちの管轄ではありません」ということを言っているのにすぎないのです。環境省の発表を見てみると、日曜日の午後には、大気汚染に関する注意報が出されていました。しかし、気象庁はこの部分については何もすることができないため、天気予報では触れませんし、ニュースでも大気汚染についてはほとんど取り上げられていなかったと思います。みんなが、「何かおかしい、普通ではない」と感じながら、気象庁の「黄砂ではない」という発表によって、脳内アラームをリセットしてしまったという意味で、罪はとても重いのではないかと感じています。環境省が積極的にPM2.5の注意報等を公表しないことについては、何か「意図的なもの」を感じてしまうのは、私の意地が悪いせいだと思いますが…
というようなこと(特にPM2.5の濃度について)を調べていたら、さらに皆さんに共有しておいた方がいいと思う情報を見つけてしまいました。
(明日に続く…)
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