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都立中の問題・解答の不備について

  • 投稿者: gs_staff
  • 2017年2月4日 7:05 PM
  • 未分類

昨日、都立中の入試が終了しました。問題の傾向・難易度に大きな変化はありませんでした。ただし、特に適性Ⅱの共通問題において、問題や解答例においてミスや不備がいくつかあり、受検して来た生徒たちが不安になってしまっているケースが多いようです。そういう意味ではとても不親切な問題だと言えるでしょう。

いくつか例を挙げてみます。

〇大問1において、解答に「 」をつけて書くかどうかの指示・基準が曖昧。
(問題1)については、問題文でこういう書き方をした場合は、普通は「 」をつけて答えを書かせることを想定している場合がほとんどです。実際に私立中高でもこういう形式の問題は多いのですが、「 」をつけていないと減点しているケースが多いと思います。(実際に学校の先生にそのように伺ったこともあります) しかし、本番の解答用紙や学校(都教委)が発表している解答例では「 」はついていません。
ということは、この「 」は単に問題文の中での強調のための「 」だという認識になるわけですが、一方で(問題3)の答えの「説明」では、キーワードとなる「上向きの三角形」「下向きの三角形」という言葉には「 」をつけて答えることが前提になっています。(解答例でもそのようになっています) これでは、基準が曖昧だと言われても仕方ないでしょう。実際に、本番の解答で「 」をつけた生徒とつけなかった生徒が両方いますが、それぞれが不安になってしまっています。

〇大問1の(問題3)
これは問題文と解答例がアンマッチです。通常、算数・数学において、「AとBの関係」と言われた場合、「A(B)はB(A)の~」という形か、「AとBの~が~」というような答え方をしなくてはいけません。具体例を挙げると、A+B=10という関係を言葉で説明するとしたら、「AとBの和が10」「Aは10からBを引く」「Bは10からAを引く」というような答え方をしなくてはならないということです。
ところが、この問題の解答例はそうなっていないのです。AとBの関係を説明しろと言っていながら、AとCの関係を書かせようとしているのです。そのCを出すのにBを使ってはいますが、明らかに無理があります。ほとんどの生徒はそれぞれの関係には気付いているのですが、どう書いたらいいのかのところでだいぶ悩みました。そういう意味では問題が良くないのです。

〇大問2の(問題2)
何てことはない割合の計算なのですが、明らかに問題文に不備があります。どこで四捨五入するのか、一瞬迷ってしまうのです。「計算で割りきれない場合は、小数第4位を四捨五入して…」と書いてあるのですが、この「計算」という言葉が問題なのです。最初から百分率という指定があるので、割合の公式(計算式)としては、

くらべられる量÷もとにする量×100(単位%)

ということになります。これは一部の教科書にも載っています。この公式で計算した結果、小数第4位で四捨五入した生徒もいるのです。もちろん、問題全体を見れば、他の事例がすべて小数第1位までで書いてありますし、有効数字の考え方からしても「そんなの分かるだろ!」というレベルの話なのですが、問題文の指示通りに答えようとして、混乱してしまった生徒が決して少なくない数いるわけですから、問題文として不適切だったと言わざるを得ません。
当然、模範解答では小数第1位までになっているわけですが、小数第3位まで書いてしまった生徒を減点することは許されないはずです。

昨年の都立高校の理科の出題ミスの件でも感じましたが、都立中においても「共通問題」の質が下がっていることを感じます。問題の中身というよりも、出題の仕方、問題文の書き方、解答の書き方等の部分で、入試問題作問における「素人感」が目に付きます。ある意味生徒たちの人生がかかっているのですから、こういう部分は改善してもらわないと困ります。

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