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教育関連で気持ち悪いニュースが多すぎる

  • 投稿者: gs_staff
  • 2013年1月24日 11:11 AM
  • 未分類

最近、新聞やテレビのニュース(あるいはワイドショー)において、教育に関するものが取り上げられる割合が多くなっています。昨年の大津のいじめ事件に端を発して、様々な問題点が浮き彫りになってきていることと、政権が変わったことにより、政府が特に教育の政策で大きな転換を図ろうとしているためです。
しかし、ここ数日、私はとても気持ち悪い思いをしています。ちょっと信じられないニュースが多いためです。

まず1つ目は、学校の先生の1月末大量退職の問題です。全国的に広がっていますが、特に埼玉県では、110人の先生が1月末付で退職することになりました。なぜ、この時期に多くの先生が辞めるのかピンとこない方もいると思います。簡単に言うと、退職金の額が大きく変わってくるからです。
国家公務員の退職金が減額となる法律が制定されたため、それを基にして決められている地方公務員の退職金も引き下げられることになった都道府県が多いのです。(公立の学校の先生は、都道府県の職員です) その変更が、2月から適用されることになりました。つまり、2月以降に退職するより、1月末で退職した方が、退職金の額がかなり多くなるのです。年齢や勤務年数にもよりますが、だいたい150万円程度減額される場合が多いようです。
学校の年度は、ご存知の通り、4月~3月で運営されているため、普通は3月年度末で退職する先生がほとんどです。しかし、今年は上記の理由により、2ヵ月早く退職を決断した先生がとても多かったのです。埼玉県の110人のうち、30人はクラス担任も持っているそうです。つまり、あと2ヵ月を残して、途中でクラスを投げ出してしまうことになるわけです。確認が取れていませんが、中3生のクラスを担当していて、受験直前の一番大事な時期に突然いなくなってしまう先生もいるかもしれません。各学校で先生の手配で大変な状況になっているようで、ちょっと考えられない事態です。(ちなみに、警察官についても同じような状況が起こっており、自治体によっては「治安維持に影響が出る可能性がある」というコメントを出していたりして、笑えない状況になっています)
しかし、私は先生たちを責める気にはなれません。確かに、教育者としてどうなの?という指摘を免れることはできませんが、定年間際になって、突然150万円もの金額が減らされることになったら(2ヵ月分の給与を相殺しても70万円以上)、自分の老後の生活のことを考えて、実を取る決断をする場合もあると思います。(感情的に納得はできないけど、理解はできるということです)
私が問題だと感じるのは、都道府県の条例や制度の方です。各自治体が国に合わせて追従することはあるべき姿ですが、一般の事務職と同じように、学校の先生についても2月から退職金の引き下げを行えば、どんな事態が起こるかは、火を見るより明らかだったはずです。それを、先生個人の規範意識のせいにしてしまって、今になって「こんな状況になるとは思わなかった」と言っているのは、責任転嫁以外の何ものでもないでしょう。
確かに、公務員は今まで、民間と較べて特に退職金の金額が多かったのは事実です。景気が悪くなり、民間との所得差が広がってきたこともあり、この格差を是正するために、公務員の退職金を大幅に下げることになりました。今後、給与の部分も少しずつ減らされる職種が多いのです。これも理屈としては理解できますが、私の仲間や教え子たちの顔を思い浮かべても、仕事としては面白みはないけど、給料と退職金(あるいは天下りも含めて)のところで旨味があるからという理由で公務員の道を選んだ者が少なくありません。その皆さんの心中を考えると、ちょっと同情を禁じ得ないわけです。(まあ、「民間の厳しさはそんなもんじゃないぞ!」ということも同じくらいに感じているわけですが…)

もう1つは、大阪の体罰による自殺事件の続報で、在校生たちの記者会見についてです。高3生の部活のキャプテンたち8人が、市役所で会見を行いました。(顔は写しませんでしたが、テレビのカメラが入った状態です) 私もテレビで(ダイジェストではありますが)見ましたが、口々に語っている内容は、まず「募集停止をしないで欲しい」「先生たちを異動させないで欲しい」ということ。ここまでは、私も理解はできました。しかしその後、「先生たちは悪くない」「体罰はあったけど、大事なことも教わった」「学校の伝統は今でも間違っていない」… と続いた場面では、画面を正視することができませんでした。あの尾木ママ(ママではありません 念のため)も顔を真っ赤にして怒っていましたが、私もまったく同じ感想を持ちました。生徒たちがすっかり洗脳されてしまっていると感じました。そうでなければ、少なくとも生徒が1人亡くなっている中で、「間違いではなかった」という発言は出てこないでしょう。逆に言えば、(全員ではないにしても)生徒たちもこういう状況だからこそ、あのレベルの体罰が日常的になっていたとも言えるのかもしれません。
私も同じような部活で過ごしてきたのでよく分かりますが、生徒たちは今回の事件とその後の市(特に橋下市長)の対応で、自分たちの高校生活をすべて否定されたように感じてしまっているのだと思います。特に部活のキャプテンたちですから、その傾向がとても強いのです。もし、体罰や勝利至上主義が間違いだったという結論になれば、「自分たちの3年間はいったい何だったのだろう?」ということになってしまうので、どうしてもその結論を認めたくないわけです。(その考え方を心理学の専門用語で言うと、「合理化」と言います)
どう考えても、この記者会見は生徒たちの発案で出てきたものではありません。生徒たちがそういう気持ちを持っていたとしても、誰か知恵をつけた大人が間違いなく存在します。学校の先生なのか、市教委なのか、保護者(OB)なのか… 本当に責められるのは、そちらでしょう。皮肉なことに、この会見が風向きを逆の方向に変えてしまったことも事実です。ネット上で見る限り、(この会見・生徒たち・学校に対して)圧倒的に批判的な意見の方が多くなりました。さらに、この学校の生徒たちがツイッター上で橋下市長に対して(ちょっとここでは書けないような)暴言を発信したり、運動部を中心に集団での飲酒や喫煙の事実が発覚したこともあり、今までの「生徒の肩を持つ空気」が一気に萎んでしまった感があります。私も2日前までは、「橋下さん、ちょっと強引すぎないかな…」と感じていましたが、この会見を聞いて目が覚めました。「徹底的にやらないと、この学校は正常の状態には戻らない」と。

教育に関する議論において、世間的な常識、一般論が通用しなくなっている場面がすごく増えていると思います。多くの人が、事実を注視せず、自分の頭できちんと考えることを最初から放棄し、社会の空気に流されて発言しているように感じます。マスコミの偏向報道も、それを後押ししているようにしか見えません。そのことに対して、私はとても「気持ち悪い」と感じるのです。

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