- 2015年2月1日 11:38 AM
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前回のブログで、大学入試の英語にTOEFL等の外部テストを利用することになるケースが増えるということを書きましたが、ちょうどこのタイミングで、知り合いの(大学受験予備校の)講師からそれに関しての実態を聞く機会がありました。実は、今年の入試でも、いくつかの私立大学ではTOEFL等の外部テストを利用しているのだそうです。(これについては、私が不勉強でした…) 特定の学部限定だったり、選択制だったりする大学が多いようですが、文科省の意向を受けて、6年後を待たずに早めに動き出したということのようです。
ところが、導入した大学ではとんでもないことが起きている場合が多いということなのです。TOEFL等を利用している大学は、英語の力はそれで見るので、改めて英語の試験が入試科目にないところがほとんどです。その際の受験資格として「TOEFLで何点以上」というような基準があるのですが、その基準がそんなに高くないのだそうです。そして入試本番では、そのテストの点数がどんなに良くても加算されることはありません。(貯金にならないということです) 結果どういうことが起こっているかと言うと、従来の入試であれば英語で稼げて合格できるはずなのに、入試科目に英語がないために、他の科目(国語・数学・社会等)の競争で負けてしまい、不合格となってしまうケースがあるのだということです。英語をできる生徒を獲りたいから入試改革を行ったのに、そういう生徒がはじき出されてしまうというのですから、正に本末転倒とはこのことなのではないでしょうか。
すべての大学がそうではないのかもしれませんし、今年失敗した大学は(そのことに気付いて)来年以降入試制度を修正してくると思いますが、こういうことがあるのだということも頭に入れておいた方がいいと思います。
大学の改革でもう1つ参考になるであろう方向性は、「社会人基礎力」という指標です。これは、文科省ではなく経産省が公表しているものですが、「社会に出るにあたってこういう力をつけておいて欲しい」というものをまとめた指標です。社会に出て働き始めた時に、これらの力がないと苦しいですよという観点で作成しているものですが、最近の就職試験や、入試改革(大学だけでなく、高校や中学校も含めて)の流れを見ていると、方向性としてこの部分がかなり意識されているように感じます。
社会人基礎力は、全部で3つの能力と12の要素に分けられています。以下にまとめてみます。
1.前に踏み出す力(アクション)
〇主体性
〇働きかける力
〇実行力
2.考えぬく力(シンキング)
〇課題発見力
〇計画力
〇創造力
3.チームで働く力(チームワーク)
〇発信力
〇傾聴力
〇柔軟性
〇情況把握力
〇規律性
〇ストレスコントロール力
これについて1つ1つコメントすることはしませんが、子どもたちと現場で接している実感と照らし合わせても、社会に出てからはもちろん、受験勉強や就活においても必要な力であることは間違いないと思います。
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