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親は子供に何を期待しているのか?<その2>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2014年6月30日 11:55 AM
  • 未分類

私がこの分析をそのまま受け止められないのは、2つの理由からです。

1つは、アンケートの趣旨や質問がそういう結論を誘導する形になっているからです。そもそも、このアンケートのタイトルは、「マナーに関する意識調査」なんです。もうこの時点で結果は見えていますよね? さらに、質問の中に、「マナーを学ぶ場所や教わる場所はどこか?」という項目があるのです。学校なのか家庭なのかを選ばせる形ですが、保護者は家庭を選ぶに決まっています。実際9割以上の保護者がそう答えています。(1割近くの保護者が学校と答えていることには驚きですが…)
面白いのは、同じ質問に対して、子供は家庭と学校が半々なのです。学校の道徳の時間や部活を通してマナーを学ぶと答えている子供も多いです。これはいったい何を意味しているのでしょうか?
いずれにしても、こういう形のアンケートになってたいたら、保護者としては心理的に「勉強ができる子になって欲しい」という選択肢を選びにくいことは想像に難くありません。

もう1つは、これもアンケートの形式に問題があると思うのですが、特に保護者にとって二項対立のような選択肢になってしまっているからです。つまり、「勉強はできるけど、思いやりがなくてマナーもなっていない子供」と、「勉強は今イチだけど、優しくて思いやりがあってマナーを身につけている子供」とどちらに育てたいですか? という2択を迫られているような形になっているのです。また前述の理由により、親の責任はどちらのケースが強いと思いますか? というプレッシャーを無意識に感じるため、勉強よりは優しさ・マナーと答えざるを得ないという構図です。
実際この2点については、二項対立であるわけがなく、「勉強もできて、優しくてマナーもしっかり身につけている子供」に育つのがいいに決まっています。私の今までの経験で言っても、残念ながらこの2つの要素の相関関係は「負」ではなく「正」です。相関は決して弱くないとすら思います。「勉強ができたって、社会性が身についていなければ意味がない」という批判は、一部の事例としては正しいと思いますが、子供全体の傾向としてはまったくナンセンスだと思います。

この調査を行った加野教授というよりも、どちらかと言うと読売新聞の分析の方に問題があるように思います。完全に読者をミスリードする書き方をしています。「学力より優しさが大事…保護者意識調査」という見出しですし、本文の中でも道徳教育の重要性を謳っていて、学力よりも人間力が大事であるという論を展開しています。

何度も言いますが、両方大切です。この2つを天秤にかけていることが問題だと思うのです。

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