- 2012年9月27日 3:23 PM
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ニュース等でご存知の方も多いと思いますが、今春の中央大学附属中学校の入試で不正がありました。横浜山手中という、2年前から中央大の系列になった学校ではありますが、今回大学の理事長が絡んでいますし、不正合格の判断をした校長は、それまで中央大学高校の校長をしていた方ですから、そのことはあまり免罪符にはなりません。
詳細はまだ分からないことも多いのですが、簡単にまとめると、大学の理事長の知人の孫が中学校を受験するので、理事長が校長に「よろしく頼む」と言ったそうです。そう言われたた校長が、入試での点数は足りなかったのに、最後の合格判定会議で合格に変更して発表しました。その後の調査で不正の事実をつかんだ大学が合格の取り消しを指示し、3月になって当該の生徒に伝えられたということです。
なぜ、その時ではなく、今になってこの事実が明るみに出てきたのか不思議ですが、報道を見ていても、責任のなすりつけ合いや、報道陣とのバトルばかりが目について、一番肝心なことが見えてきません。当該の受験生が一番傷ついているであろうことは間違いありません。「コネで一旦合格になったけど、点数は足りなかったので取り消された」という事実を本人も知っているはずです。保護者の方が、取り消しを拒否したという報道も見ました。それはそうですよね。採点のミスであっても、一旦合格にした生徒は入学を許可するのがこの世界の通例です。(逆の場合は、入学後でも追加合格にします) 今さら、何で…という思いは強いでしょう。さらに、今の在校生や保護者のケア、OBや関係者の落胆、そして今後受験を考えている生徒たちの思いはどうなっているのだろうと心配になります。
実は、私は中央大学附属のOBです。さらにこんな仕事をしているので、入試や学校の情報には一般の方よりも詳しいわけです。今まで、中大附属中高は、スポーツ推薦等も取らないし(だから運動部が弱くなっているのですが…)、入試にもコネは通用しないし、そう意味ではクリーンな学校だと信じていました。その私でも、今回のことで、もしや今までもこんなことがあったのでは…と頭をよぎります。同じような思いを抱いてしまった在校生やOBも多いのではないでしょうか? また、来春受験を考えていた生徒で、急きょ志望校を変更するという生徒も出てくるはずです。在校生も含めて、「ああ、あの不正入試があった学校の生徒ね」、という見方をされてしまうのは、避けようがないのです。生徒たちには、何の罪もないのに…
今回の騒動で、学校側がそこまで考えて事を起こしたのか、もっと言えば発表したのかが疑問です。誤解を恐れずに言えば、学校の判断としてそういう最終結論(理事長のコネで合格)を出したのであれば、変える必要はないし、そのことを公表すべきでないと考えます。
公立の場合は問題になりますが、私立ですから、建学の精神に則り、学力以外の要素で合格を決定しても問題ないと私は考えます。ただし、そのことをきちんと公表すべきだし、本当は入試要項にも謳うべきでしょう。コネ入学ありとは書けないでしょうが、親子面接を実施し、それを重視すると明記しておけば、みんなそういうことか…と理解します。実際、伝統ある女子校などでは、卒業生(OG)の子女や妹は入試で有利であることを公言している学校もあります。お受験(小学入試)でお坊ちゃん・お嬢ちゃん学校などでは、寄付金の額で合格最低点が異なる場合があることは、皆さんも耳にしたことがあるはずです。合格の基準が学力だけではないことを、みんなが分かっているからあまり問題にならないのです。
今回のケースは、そういう事例に較べると、あまりにも「寝耳に水」だから問題になったのだと思います。最後に書きにくいことを書いてしまいますが、もし理事長の直接の孫だったら、それでも大学側は合格を取り消せと指示したのでしょうか?
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