- 2013年4月22日 12:49 PM
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都立高校の入試問題自校作成が来年度から廃止になることは、すでにお伝えした通りです。進学重点校7校は、同じ問題を使用することになります。その背景には、各高校で(先生方が)入試問題を作ることの負担がかなり大きくなってきていたことがあります。
今年の国分寺高校の入試において、国語の問題で過去の大学入試からの流用があったということで問題となりました。都教委の調査の結果を添付しておきますが、このことで様々感じたことがありました。
まず、先生方も余程大変な思いをして作っていたのだろうなということ。私も、模擬試験の問題を今までに数多く作っていますが(数学や作文)、締め切り直前になってネタが見つからない時のプレッシャーはよく理解できます。私は流用したことはありませんが、国分寺高校の先生も、きっと已むに已まれずという状況だったのだろうなと、私はちょっと同情的です。
次に、やはり大学入試の過去問から引っぱってきたか…ということ。国語や英語の長文は、以前から(学校によっては)センター試験より難度が高いと言われていましたが、実際に大学入試の過去問を流用していて、設問もほぼ同じにしているということから、自校作成問題は大学入試レベルを意識して作成していることが分かります。(意地悪に解釈すれば、先生がそうすればバレないと考えたのかもしれませんが…)
こんなタイミングで、次年度から自校作成を廃止したことは、偶然ではないでしょう。現場の先生方の悲鳴・不満は都教委に伝わっていたはずです。
私は、それはそれでよかったのではないかと思います。今年の中3生については、過去問対策がやりにくくなるのは確かですが、数年後には逆に指導がしやすくなりますし…
当たり前ですが、私立中学・私立高校は入試問題を自校作成しています。私立の場合は、先生方の異動もありませんし、入試問題の出題内容によって「アドポリ」を示すことができるので、どこの学校も力を入れて作成しています。(先生方が公務員で異動もある)都立高校と同列には語れないと思います。
私立中高や大学入試も含めて、私の提案は、過去問の良問はどんどん再利用すべきということです。実際、私立高校や大学入試では、多少の改変も含めて、自分の学校の過去問を積極的に再利用しているところも多いです。(大学の中には、「過去問を再使用する宣言」を出しているところもあります。実はセンター試験でも認められています)
過去問をやっているかどうかで不公平が生じるという反対意見もありますが、過去問をしっかり解いてきている生徒はそれだけその学校に入りたいと考えて取り組んでいるわけですから、私はまったく問題ないと思います。受験生にとっても、対策が立てやすいので歓迎すべきことでしょう。
そういう視点で見た時には、今回の都教委の以下の対応は、ちょっと時代遅れにも見えてしまうのです。

