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オンライン授業を学習成果につなげるために<その3>
- 2020年5月23日 10:21 AM
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前回まとめたように、オンライン授業のデメリットは確かにあるわけですが、実際に2週間近く授業をやってみた感想としては、「メリットも結構あるじゃないか…」ということです。
<オンライン授業のメリット>
〇授業での感染リスクが0にできる。
→そりゃそうだ。そのためにオンライン授業に切り替えているわけですから… 生徒の手洗いやマスク着用、3密のことを気にしないで授業をできるとことだけでも、十分なメリットです。授業によっては、数センチ四方の枠の中に十数人の生徒がひしめき合っていますが…(笑)。
〇生徒の通塾時間が0になる。夜遅い外出を避けられる。
→特にこのご時世の中では、保護者の方はこの部分の安心感も大きいのではないでしょうか。GSはこんなに小さい塾の割には、通塾範囲が結構広く、現在通って来てくれている生徒の中だけで見ても、国分寺・町田・昭島あたりから何人か通って来てくれています。1駅~2駅電車に乗って通塾している生徒や、バスを使っている生徒も少なくありません。ドアツードアで通塾に30分以上かかっている生徒は結構います。それが0になれば、その分の時間を勉強に回すことができますし、今で言えば公共交通機関での感染リスクを避けることもできます。特に中学生は、授業が終わって帰宅すると夜9時半~10時くらいになってしまうのですが、その時間に外を出歩かなくて済むということも大きなメリットでしょう。特に小学生は、保護者の方が車で送り迎えされているご家庭も多いのですが、週2~3日とは言っても、結構負担が大きいものと思います。自宅で授業を受けていれば、その手間もなくなるわけです。
〇パソコン・タブレットを使いこなせるようになる。
→これは大きな副産物だと思います。こういう機会がなければ、特に小学生のうちはIT機器をまったく使いこなせないというような生徒が結構いたはずです。オンライン授業を受けるにあたって、ひと通り使えるようになったと思いますし、zoomを使いこなせるようになったのは、将来のことを考えてもすばらしいことだと思います。まぁ高校生などは、講師よりそのあたりに詳しい生徒がいたりするので、逆に教わりながらやるような場面もあるわけですが…
〇他の生徒の影響をあまり受けず、自分のペースで学習できる。
→普段は他の生徒と机を並べて勉強しているので、授業中はもちろん自習の時間や、それこそ行き帰りの時間にも周りの生徒の影響を受けます。(良い意味でも悪い意味でも) オンラインでは自宅で授業を受けるわけですし、この期間は友だちと会うこともできていないので、マイペースで学習を進めることができます。刺激を受けられないので、モチベーションが上がらないという側面もあるわけですが、どちらかと言うと周りに引きずられなくなって、人間関係の煩わしさからも解放され、落ち着いて勉強に取り組めるようになった生徒の方が多いような気がします。そもそも、「勉強は1人でするもんだ」というのが受験勉強の原則です。もちろんGSのような塾では、チームとしてのメリットも大きいことは言うまでもありません。
〇すぐに質問できないので、自分で考えるようになる。
→顔を合わせられないので、すぐに気楽に質問するということができません。これは一見デメリットのような気がしますが、生徒によっては良い方向に向かっている場合もあるのです。普段塾に来ている時は、分からないとがあるとすぐに講師や(周りの優秀な生徒)に聞いてしまう生徒が少なくないのですが(これが一概に悪いということではありません)、そういう生徒は自分でじっくり考えてみるという習慣がなかなかつかないのです。それがこの休校期間中は、まず自分で考えてみるしかないので、1回で理解できなかった問題や間違えた問題を、まず自力で何とかしようとしています。学習計画を作ることも含めて、主体性が身について来た(ように感じる)生徒がいるということです。
〇保護者の方を受験勉強に巻き込むことができる。
→オンライン授業の最大のメリットがここにあるということを、実際に授業を始めてみて実感しています。特に小学生は、生徒の隣で保護者の方が一緒に授業を聞いているケースが多いですし、その延長で宿題の取り組みや確認テストの出来を一緒に確認していただいたりしています。普段の授業では教室に籠ってしまうので、保護者の方にとっては、具体的に何をやっているのかよくわからないという状況だと思います。それがオンラインになったことによって、講師の授業・指導が手に取るように分かるようになり(これは講師にとって怖いことです)、塾の授業がとても身近になったというような声をたくさんいただきました。ただ、誤解いただきたくないのは、必ずしも保護者の方に授業の内容や宿題等を点検してほしいということではありません。中学生(特に中2以上)になるとそれが難しくなって来るでしょうし、小学生も中学受験直前になって保護者の方がべったりで子どもが依存してしまっている状態だと、うまく行かなくなる場合が多いです。オンライン授業を通して、子どもがどんなことをやっているのかある程度知っていただいて、適切な声かけをしていただけるようになるだけでも、プラスになる部分があります。私が理想的だと感じているのは、保護者の方が一緒に勉強してテストも解いてみて、子どもと(楽しく)勝負をしているようなご家庭です。時には、点数で子どもに負けて、保護者の方が悔しがっているような場面があれば最高です。つまり受験では、保護者の方には「指導者」ではなく「伴走者」になっていてほしいということです。
オンライン授業を学習成果につなげるために<その2>
- 2020年5月22日 9:05 AM
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オンライン授業における(リアル授業と較べての)デメリットはあちこちで指摘されていますが、GSでも実際に始めてみて具体的に感じている部分もあります。それをどう改善しようとしているのかという点も含めて、以下にまとめてみます。
<オンライン授業のデメリット>
〇パソコン・タブレット、Wi-Fi等の機器や設備が必要になる。導入に費用もかかる。
→GSでは、ここについてはあまりボトルネックとはなりませんでした。ほとんどのご家庭ですでにハード面は整っていましたし、様々ご協力いたたきました。GSは兄弟姉妹で通って来ていただいているご家庭が多いので、兄弟姉妹の授業時間がかぶらないように時間割を組むのが結構大変でした。校舎側は、バソコンや付属機器を買い替えたり、zoomの有料プランを講師全員分契約したりと、だいぶ出費が嵩みましたが、これは仕方ありません。
〇zoomの入り方・操作方法等、生徒たち(特に小学生)が使いこなせるようになるのか?
→確かにここは大きな懸念材料の1つでした。保護者の方が共働きのご家庭も多いので、子どもたちが1人で「授業」を受けられるのか、ドラブった時に修復ができるのか、という心配をしていました。かなり詳細なマニュアルを作成して事前に配付し、授業をスタートする前に別日程で「接続テスト(練習)」の時間を設けたことが、とてもよかったと思います。そこでは(教室に入って来られない、本名登録ができない、ミュートが解除できない等)様々トラブルがあったのですが、そこで解決しておいたおかげで、授業が始まってからは特に問題は感じませんでした。特に小学生は、保護者の方が横に付いていてくださる場合が多いので助かっていますが、今では小4・小5あたりでも、「1人立ち」できている生徒が増えて来ました。
〇システムやネット回線・機器のトラブルで、授業が中断してしまう場合が出てしまう。
ここについては、確かに毎日のように多少のトラブルは起こります。電波が混み合っているのか、サーバーの問題なのか、zoomの問題なのかはわかりませんが、途中で接続が切れてしまったり電波が弱くなってしまったりすることもあります。生徒のバソコンやタブレットが不調で、カメラが突然映らなくなってしまったり(音が聞こえなくなるケースは今のところありません)、Wi-Fiが突然つながらなくなって切断されてしまったりということもありました。ここについてはある程度は折り込み済みなので、これでイライラしても仕方ありません。オンライン授業とはそういうものだと、ある程度割り切って少し大らかな気持ちで(全員が)臨む必要があると思います。
〇生徒の息づかいが見えない・聞こえないため、生徒の状況を掴みにくい。
→これも確かに最初はそんな風に感じていましたが、慣れて来たのか、私は最近あまりそう感じなくなりました。画面を見ながら授業をやっていると、(ミュートにしていても)集中していない生徒は分かりますし、しっかり聞いているか、ノートを取っているか、理解できているか等についても、(ある程度は)掴めるようになります。
〇生徒と双方向のやり取りができない。しにくい。
→一方的な動画配信の授業では双方向のやり取りがまったくできなかったわけですが、zoomの授業ではそれができるようになったので、生徒たちはとても刺激を受けているように感じます。しかし、教室でのリアル授業とは較べるまでもないので、オンライン授業のデメリットという点では、これもその通りだと言わざるを得ません。ただし、講師側の慣れと経験と準備によって、ここでも改善できる部分が多々あります。通常授業中は全生徒のマイクをミュートにしておくわけですが、「指名して→ミュート解除して→発言が終わったらミュートして→また別の生徒を指名して」という流れがスムーズにできるようになれば、普段の授業と同じような流れて授業を進めることができます。しゃべりながら、全員の顔(カメラ)を注視していれば、挙手した生徒を速やかに指名することもできますし、集中力に欠けてそわそわしているような生徒に声をかけることもできます。私は比較的こういう形(zoomで大人数を相手に話をすること)に慣れているので、一連の流れをスムーズに進められるようになって来ましたが、やはり慣れるまではなかなか大変だと思います。
〇テストやノートでの出来具合がリアルタイムで掴めない。
→これがオンライン授業の一番のデメリットだと感じています。普段の授業では、確認テストはもちろん、模試や過去問を実施した時でも、原則その日のうちに返却して解説することが多いですし、授業中に問題を解かせている時でもノートをチェックして回って、個々の生徒の出来具合を把握する機会が多いのです。オンラインでも、ノートをカメラに向けさせたり、確認テストをその場で採点させて点数をチェックしたりするのですが、やはり限界があります。このデメリットを改善するために、GSではオンライン授業外でのシステムを作っているのですが、これについては改めて。
〇質問をその場で受けられない。問題がある生徒とその場で話ができない。
→前項の問題点とも関連するところですが、生徒が授業の中で理解できなかったところを、「その場で」質問を受けたり教えてあげることがなかなか難しいのです。また、宿題をやっていなかったり、授業中に全然集中していなかったり、あまりにもぶったるんでいるような生徒は、授業後に呼び出して話をしたり、締めたり(絞めたり?)するわけですが、オンラインではそれができません。ご存知の保護者の方は多いと思いますが、zoomには「ブレイクアウトセッション機能」があって、(授業中でも)生徒を「別室」に呼び出して話をしたり(締めたり…)、質問を受けたりすることができるのですが、現段階ではその機能を封印しています。もう少し講師も生徒も慣れて来たら、使うことがあるかもしれませんが… チャット機能についても同様です。オンライン授業がさらに長期に渡る場合は、ここをどう解決して行くかがとても重要になると思います。
オンライン授業を学習成果につなげるために<その1>
- 2020年5月21日 9:53 AM
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オンライン授業がスタートして10日が経過しました。講師も生徒もすっかり慣れて来て、だいぶスムーズに進められるようになって来ました。オンラインのことですから、多少の機械トラブルやネットの障害が起きてしまう場合もありますが、全体としてはとても順調に滑り出すことができたと総括しています。
講師たちは準備でかなり大変な思いをしましたし(毎日の授業準備は普段と較べても、手間と時間がかなりかかります)、保護者の皆様にも様々ご協力をいただきました。改めて感謝申し上げます。生徒たちも、パソコンやタブレット・スマホの扱いには慣れている者が多く、zoomへの入り方と授業中のルールだけ徹底すればよかったので、思っていたより移行はとてもスムーズでした。
とにかく、まだ緊急事態宣言が継続する中で、オンラインとは言っても、普通に授業ができるようになったことをとても嬉しく感じています。生徒たちと顔を付き合わせて、会話をしながら一緒に学習を進めて行くことが、こんなにすばらしいことなのだということを、33年塾講師をやっている私ですら改めて実感しています。コロナが収束して、教室で生徒と一緒に授業をすることができた時には、もっとそういう思いを強く感じるかもしれません。こういう状況だからこそ、「今まで当たり前だったことが当たり前ではない」ということを実感し、「当たり前のことに感謝の思いを持つ」ことができるのだと思います。通常に戻った後も、こういう思いは持ち続けなくてはならないと自分を戒めています。
もちろん、オンライン授業には(通常授業と較べての)デメリットがいくつもあることは確かです。しかし私は、実際にやってみて、メリットもたくさんあることに気付きました。
(次回に続く…)
学校の登校日の現状<その8>
- 2020年5月20日 9:00 AM
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とにかく今年の高3生は、大学受験においてとても大変な目に遭って来ているのです。来春の入試から、センター試験が廃止になって共通テストが導入されることになっていますが、何年も前から予告されていた英語の民間試験活用や記述式問題が、1年前になって白紙撤回となってしまいました。共通テストの方針が依然として明確になっていませんし、2次試験では面接・小論文等で「人物重視」の入試を行うこと、デジタル調査書を有効に活用すること等、新たな方針がどんどん出て来ていて、受験生たちはかなり不安になっていました。それに加えて、このコロナ禍です。高校や予備校はしばらくお休みになってしまっていますし、予備校のオンライン授業は行われていますが、家に籠り切りで誰かに相談することもできず、なかなか不安は払拭できていないようです。
文科省から、来春の入試についての方針が出されていますが、大学入試については試験範囲云々の話はあまり言及されていません。それより強調されているのは、AO入試や推薦入試を積極的に活用して、休校によって学習が遅れた生徒が不利にならないように計らいなさいということです。やはり、面接・作文や調査書によって「人物重視」の選考を行うことも奨励しています。
もう1つ心配なのは、AO入試や推薦入試の日程が後ろ倒しされることが、ほぼ決まって来ていることです。例年だと、(AO入試や推薦入試は)10月くらいがピークで、11月にはほぼすべて決着がついていた感じでした。しかし今年はこの
状況なので、10月実施は難しいということを表明している大学が多いのです。文科省も日程を遅らせることを示唆しています。早くても11月中旬、普通に行けば12月期末テストが終了した後くらいのタイミングになるのではないでしょうか。
例年だと、推薦入試がすべて終わって、ダメだった生徒はそこから一般入試に向けて立て直すのですが、この日程だと1ヵ月後には共通テストが控えているので、それが難しくなります。「推薦対策と一般入試の対策と両方やれ」というのはその通りなのですが、実際はそうなっていません。
私の予測は、今年は「指定校推薦」の人気がかなり高まるのではないかということです。(都立も私立も)高校の先生方から、「指定校推薦は毎年余ってしまっている」というお話をよく伺います。例えば都立進学指導重点校クラスであれば、「MARCH」の指定校推薦が結構あるのに、(成績が足りていても)希望する生徒があまりいないということです。学校によっては、「早慶」の指定校推薦も余ってしまうことがあるそうです。もちろん、国立大学や医学部等、もっと上のレベルを目指す生徒が多いからです。(「指定校推薦を取りたいと考えるレベルの生徒は、成績の評定が足りない」ということもあります) しかし今年に限って言えば、こんな状況になってしまっているので、「指定校推薦で決めて安心したい」と考える受験生が結構出るのではないかと予測しています。私が感じているのは、それほど不安や諦めの気持ちが強くなって来ている受験生か多くなっているということです。
学校の登校日の現状<その7>
- 2020年5月19日 8:52 AM
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一般の保護者の方から、メールで問い合わせがありました。小6生の保護者の方で、「中学受験の試験範囲はどうなりますか?」という内容でした。私は、「昨年までとまったく変わらない」だろうと考えています。中学受験は、もともと小学校で習う・習わないという視点で入試問題を作っていませんし、今回の休校の影響もあまり関係ないと考えています。学習指導要領の範囲内でというような足枷は一応ありますが、これも建て前です。客観的に見ても逸脱している問題はたくさんあります。
都立中についても同じことです。都立中はそもそも「適性検査」という形で教科の枠組みを超えて問題を作っているわけですし、学習単元(カリキュラム)という考え方もあまりありません。なので、昨年までと同じ範囲・条件で入試問題が作られると考えておいていいと思います。
私立の先生に伺っても、「頭が痛いのは高校入試の問題です。中学入試の方はあまり影響がないので…」とおっしゃる方がほとんどです。都立中の先生とはこの問題については話ができていませんが、まぁノーコメントでしょう(笑)。
私が心配しているのは、むしろ大学受験への影響です。
(次回へ続く…)
学校の登校日の現状<その6>
- 2020年5月18日 10:15 AM
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正直に言えば、GSの生徒のことだけ考えたら、今まで通りの範囲で入試を行ってもらった方がいいのです。なぜかと言うと、中3の学習範囲(カリキュラム)がもうすでにほとんど終了しているからです。数学は三平方の定理まですべて終わっていますし、英語もそろそろ終わりが見えて来ています。今回の休校がなければ、GW明けに初めての「入試バトル」(ある高校の同じ年度の問題を全教科揃えて解いて合格発表をする企画)を行う予定でした。
この時期に過去問を解き始めるのは、難関校の入試問題のレベルがかなり高いためです。すべての単元学習が終了してから、過去問で点数を取れるようになるまでかなりの時間と労力を要します。「全教科トータルで合格最低点をクリアする」という部分の感覚を身につけるためには、少なくとも半年以上の「訓練」期間が必要だと考えています。
小6の都立中クラスは、小5までにカリキュラムがすべて終了していることもあり、2月から過去問演習を繰り返しています。2月の時点ではまったく歯が立たなかった生徒たちの中にも、最近になって合格点に近い点数(60点以上)を取れるようになって来た生徒が出て来ました。慣れが必要だということともありますか、実際の入試問題でどんな出題がされるのかを認識した上で日々の受験勉強に臨むことが非常に重要だということです。GSは(他塾と較べても)特に都立中の合格率がかなり高いはずですが、ここのしかけの早さと年間に解く過去問の量で他を圧倒していることが、勝因の1つとなっていることは間違いないでしょう。
ただし、今年の中3生(受験生)全体のことを考えた時には、「今まで通りの出題範囲で入試を行え!」と言えるような状況でないことは理解しているつもりです。そうなった時に、土曜日や夏休みも含めて学校で意味なく長時間拘束されることも避けたいという思惑もあります。
来春の入試がどういう形になったとしても、GSの生徒たちのことはあまり心配していません。決まった形に対して、対策を徹底していくだけです。
(次回に続く…)
学校の登校日の現状<その5>
- 9:35 AM
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特に来春の高校入試について、試験範囲を大きく見直す動きが出て来ているのです。文科省(萩生田さん)が先日の会見で明言していたのですが、すでに各都道府県の教委には、直接具体的な指示が出ているようです。具体的には、都立高校や県立高校の入試において、中3の後半に学習する単元を入試で出題しないようにというような内容です。教科ごとに具体例が挙げられているわけではないのですが、早速塾業界では予測が出回っていて、例えば社会では経済分野を一切出題しない、英語では関係代名詞、数学では三平方の定理を使う問題は作問しない、というような内容です。とんでもないことですが、今後の状況次第では十分にあり得る話だと考えています。数学で三平方の定理を出題しないということになれば、図形の勉強が今までとはまったく変わって来ます。過去問演習でも、図形の問題は選んで解くというような形になって来るでしょう。(そもそも、三平方の定理を使わない図形の問題を探すのはとても大変なのですが…)
私立高校にはそのあたりの拘束力はないはずですが、何人かの私立高校の先生に伺ったら、やはりその方向で検討を始めているとのことだったのでちょっと驚きました。おっしゃっていたことは、「学校で習っていないことが出題された」というクレームは避けたいということと、夏前には入試問題作成委員会(?)がスタートするので、そろそろ結論を出してしまわないと問題も作れなくなるということでした。最終的には、公立高校の方針に合わせるとおっしゃっていた先生もいました。
私もコンサルとしていくつかの高校に関わらせていただいているので、明日以降この部分の話を相談しなくてはなりません。正直まだ今の時点では、私の中で結論が出ていないのですが…
高校入試の内容・対策がだいぶ変わってしまうということの他に、高校入学後についていけなくなってしまうのではないかという不安も拭えません。しかし、今年に関しては一定仕方かないことなのだろうとは思い始めています。土曜日や夏休みを返上して無理無理追いつかせようとするのであれば、最初から余裕を持たせたカリキュラムに変更してしまって、その範疇の中で入試を行うという形の方がベターだということです。
(次回に続く…)
学校の登校日の現状<その4>
- 2020年5月17日 10:31 AM
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八王子の中でも、学校によってかなり対応が違うことが分かって来ました。今週の予定を見ても、1時間程度の登校日が1日だけという学校もあれば、3~4時間の授業を3日間行うような学校もあります。何でこんなことになっているのかと言うと、市教委が登校日についての判断を学校に丸投げしているからです。昨日某小学校の先生と話をしたのですが、校長の考え方によって運営がまったく違って来ることが分かりました。その先生は、「うちの校長は、この状況の中でもとにかく授業を少しでも多くやれと言っている…」と困っている感じでした。はっきり書いておきます、この状況下でも(3密にほとんど配慮なく)授業をたくさん詰め込んでいる学校の校長は、まったく危機管理ができていない頭が固い校長です。もうコロナは収束したと認識しているのかもしれません。確かに、東京でも日々の感染者数は大幅に減って来ています。しかし、見るべきところはそこではありません。病院の満床率や、救急搬送体制の状況の方が重要です。そのあたりを全体的に勘案して、まだ緊急事態宣言が解除されていないのですから、平常に近い状態で授業を再開するのは言語同断だと言わざるを得ません。
それもこれも、学校(教委?)が大きな勘違いをしていることが諸問題の根幹にあります。それは、休校にした分の授業数を、補習等で埋め合わせなくてはならないと思い込んでいることです。そんな必要はまったくありません。
実質3ヵ月も(まだ伸びるかもしれませんが…)授業が止まっていたわけです。その分を全部埋め合わせるのは、どうやったって物理的に不可能です。少しでも埋め合わせたいということなのでしょうが、無理をすると様々なところに歪が生じます。子どもたちの生活への影響という視点はもちろんですが、先生方の負担も大き過ぎます。土曜日(公休日です)や夏休みを返上して、授業をやらなくてはならなくなります。夏休みも出勤している先生が多いことは承知していますが、授業がビッシリ入るとなるとまた別の話です。
我らが萩生田さん率いる文科省も、この部分についてはかなり早い段階から声明を出しています。今年は特例で授業時間が足りなくても問題ないこと、休校中に自宅で学習したことを再度学校でやり直す必要はないこと(よって家庭学習が評価の対象にもなる)、来年度以降も含めて数年単位の長い目でカリキュラムを取り戻せばいいこと等です。一番問題となるのは、小6・中3の最終学年についてですが、ここについても文科省が驚くべき方針を公表しています。
(次回に続く…)
学校の登校日の現状<その3>
- 2020年5月16日 9:00 AM
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学校が再開した後のことで言うと、私が一番問題だと感じているのは、夏休みが極端に短くなってしまうことです。私の手元にGSの生徒の多くが通う小学校で今週配付された年間スケジュール表(改訂版)があるのですが、1学期の終了が8月7日、2学期の始業式が8月18日となっています。つまり、今年の夏休みは10日間しかないということです。それ以外にも、土曜日に補習が組まれる可能性があることや、学校行事を中止して授業に充てる可能性があることが書かれています。「あくまでも現時点での予定です」という注釈はついていますが、私はこれはとんでもないことだと感じています。
正直に言ってしまえば、進学塾としての立場でとても困ることになるからという前提はあります。夏期講習会が10日間しかできなければ、売上的にも大変なことになってしまいますし(大手塾も含めて、進学塾は講習会で年間の利益を稼ぐビジネスモデルになっています。平常月は良くてトントン、ほとんどの塾が赤字なのです…) 特に受験生の学習計画に大きな狂いが生じます。何だかんだ言っても、「受験の成否は夏休みで決まる」という事実が存在します。今年は何らか工夫をしなくてはならないことは間違いありません。
しかし、塾の立場を一旦離れて冷静に考えても、これは本当に酷いことだと言わざるを得ません。子どもたちは、今まで3ヵ月様々なことをかなり我慢してここまで頑張って来ました。いつから学校が始まるのかまだ何とも言えない部分がありますが、この状況で土曜日にも授業が入って来たり、夏休みが10日間しかないとなったら、子どもたちはどう感じるでしょう? 私が言うまでもないと思いますが、子どもたち(特に低学年の生徒たち)にとって、机の上の勉強がすべてではありません。土曜日に習い事やスポーツに勤しんだり、夏休みに普段できないことに徹底的にチャレンジしたり、その中で人間関係を育んだり、やるべきことはいっぱいあります。もちろん、受験勉強や特定の科目に特化した学習を徹底的にやりたい生徒は、それに時間を費やせばいいわけです。夏休みが10日間しかなければ、そんな機会が奪われてしまうことになります。
「この3ヵ月で子どもたちは十分休んだじゅないか!」という声が聞こえてきそうですが、冗談を言ってはいけません。子どもたちは、学校や塾にも行けず、部活もできず、自由にどこかに出掛けたり買い物したりすることも叶わず、家で悶々と過ごしていたのです。GSの生徒たちは勉強をかなり頑張っていましたし、塾の管理が入っていなかった生徒たちは、ゲーム三昧になっていたり、毎日ダラダラと時間を過ごしてしまっていたケースも少なくなかったと思いますが、いずれにしても間違いないのは、子どもたちは相当ストレスを溜め込んでいた3ヵ月だったということです。(それは大人も同じことですが… 早くジムに行きたい!)
(次回に続く…)
学校の登校日の現状<その2>
- 2020年5月15日 9:14 AM
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あの登校日の様子を目の当たりにして私が率直に感じたことは、「休校期間中に学校であんな状態になってしまっていたら、塾で(完全オンライン化等)いくら体制を整えて感染防止対策を行っていても、まったく無意味になってしまう」ということです。少なくとも私が目にした限りにおいては、その部分に対する先生方の緊張感はとても希薄でした。教材等の受け渡しと説明だけと言われていたのに、普通に全員が教室に入って、「授業」が行われたクラスもありました。(家庭での勉強の仕方の確認ということだったようですが)
学校では、「もうすでにコロナが収束した」という認識で動こうとしているようにも感じます。来週以降は、ほぼ毎日「登校日」が設定された学校もありますし、緊急事態宣言が解除される前に、授業を通常通り再開するタイミングを計っている学校もあるようです。
私は、東京でも緊急事態宣言が解除されて、ある程度集団生活が容認され始めたタイミングがとても重要だと考えています。学校や塾で言うと、マスクの着用、こまめな手洗い・うがい、教室の換気、着席させる時の生徒の距離と向き(対面の形で座らない)、群れさせない・じゃれさせない等、この間ずっと言われ続けて来たことを徹底できるかどうかです。ここで緩んでしまうと、せっかくここまで我慢して頑張って来たことが、無駄になってしまいます。
家庭学習の指示について、様々な学年の「カリキュラム表」を見ました。文科省の指示を基にして、各学校で多少工夫して組み立てているわけですが、私でなくても誰でも感じることのはずですが、「普通の生徒があれを1人でこなして行くのは絶対に無理」だということです。様々詰め込み過ぎですし、動画を見るものも多く、実技教科では教材を買ってこなくてはならないものがあったりして、それこそ保護者の方がフル稼働しないとどうにもならない感じです。GSの生徒たちはみんな、この部分の学習習慣はついていますし、すでに塾で学習済みのところがほとんどなのであまり苦労している感じはしませんが、塾に通っていない生徒たちはかなり大変だろうと想像します。特に共働きのご家庭や、下に小さな弟妹がいるご家庭は、プチパニックになっているようです。中には、「先生の仕事を親に押し付けないで!」と切れていた保護者の方もいらっしゃいました。
(次回に続く…)
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