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GS進学教室

おかしな制度は変えるべき<その8>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2016年12月7日 11:53 AM
  • 未分類

先日、昨年実施した国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)の結果が公表されました。世界の小学4年生と中学2年生を対象にした数学と理科の学力調査なのですが、ここで日本は小学生・中学生共に、全教科で平均点が過去最高を更新しました。
これを受けて文科省は、脱ゆとり教育路線に転換した現行学習指導要領での授業時間数と学習内容の増加や、全国学力テストによる指導の改善、小1の35人学級導入などが功を奏したという分析を公表しました。新聞等の見出しで、「文科省、脱ゆとりに自信」というような文言を目にした方もいると思います。

「ゆとり教育は失敗だったから、それを改めて、今はそれが着実に成果につながっていますよ」ということなわけですが、教育に関する政策の失敗の大きな問題点は、被害者が子どもたちで、失敗に気付いた時には(子どもたちが成長してしまっているため)もう修復ができないということです。
いわゆる「ゆとり世代」と言われるのは、現在20歳代の若者たちですが、今回の「子どもたちの学力が向上している」というニュースを受けて、テレビの街頭インタビューで答えていた様子がとても印象的でした。「俺たちは文科省のモルモットか!」とか、「勝手にゆとり教育を押し付けて、お前たちは失敗作だというレッテルを貼るのはおかしくないですか?」とか… ちょっとやらせっぽい発言もあったように感じましたが、これが当事者の若者たちの本音だと思います。

都立高校の入試に話を戻すと、一昔前の「学校群制度」や「グループ合同選抜制度」が大失敗であったことは、誰の目にも明らかです。(失敗だと思っていないのは、私立中高だけです) ただし、これについても制度が改善されるまでに、数十年の月日が経過してしまいました。内申点の実技科目2倍については、改善されるのに何年かかるのでしょうか?

おかしな制度は変えるべき<その7>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2016年12月6日 12:31 PM
  • 未分類

教育に関する政策の評価で難しいのは、その成果が目に見えるような形になるまでに時間がかかることです。
一番分かりやすい例が「ゆとり教育」についてです。20年ほど前に本格的なゆとり教育がスタートしました。カリキュラムの大幅削減と、完全週休2日制、そして内申の絶対評価導入が大きな柱でした。すでにその当時からかなり強い反対意見がありました。特に我々塾業界は、こぞってゆとり教育批判を展開しました。「このままでは子どもたちがバカになる。早い時期から塾でしっかり勉強しましょう!」と…。日能研の電車内広告が記憶にある方も多いのではないでしょうか? 「さようなら、台形!」とか、「円周率が3になる?」とかです。もちろん、塾の営業的に追い風となっていた側面は否定できないのですが、私は真剣に子どもたちの将来を憂いていた記憶があります。(まぁ、若気の至りです…)
ゆとり教育推進の根底には、詰め込み教育によって勉強嫌いの子どもが増えていて、無力感を感じた子どもたちがいじめや犯罪に向かってしまうという論調がありました。ゆとり教育によって、勉強の内容をみんなが理解できるようになり、学校生活を楽しく過ごせる子どもたちが増えて、子どもたちの学力も低下しないということを真剣に語っていた文部省(現在の文科省)の官僚もいました。

これらの改革が、ほとんどすべて失敗であっということは、今では文科省自身が認めてしまっています。(PISAの国際調査や全国学力調査の結果によって)子どもたちの学力は大きく低下し、いじめ等の非行案件も逆に増えてしまったということが明らかになったからです。しかし、このことが目に見える形になるまでに、実に20年の歳月が経過してしまっています。
(次回に続く…)

おかしな制度は変えるべき<その6>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2016年12月5日 3:03 PM
  • 未分類

そういう意味では、進学重点校等の入試問題が来年度から自校作成に戻ることについては、評価をしていいと思います。当初はすべての高校で自校作成だったのですが、2年前からグループ作成の形に変更となりました。進学重点校はそのグループの中で大問ごとに2種類の問題を作成し、学校ごとにどちらかを選んで組み合わせて作る形となっていました。(大問で1問は学校作成の問題と差し替えられる) 各校ごとに作成するのは現場の負担が大きいということが、一番大きな理由でした。しかし、実際にその形で運用してみると、様々問題が出て来ました。一番は、問題の質が劣化してしまったことです。国語にその傾向が顕著だったのですが、作文以外の記述問題がほとんどなくなり、平均点が上がったことも含めて、あまり点数の差がつかなくなってしまいました。本当に力がある生徒が取れなくなってしまったということです。数学で感じるのは、問題全体の流れ、バランスがとても悪くなってしまったことです。1問ごとの問題の質はもちろんですが、全体のセットを通してのバランスや、難易度の調整が難しくなってしまったようです。
私が一番感じていたのは、高校ごとのアドミッションポリシーが感じられなくなってしまったということでした。それまでは、「これぞ日比谷・西!」というような問題や、「八王子東はこのレベルだよね…」というように、高校ごとにこういう生徒を欲しいというメッセージがある程度明確になっていました。それがグループ作成になったことによって、グチャグチャになってしまいました。日比谷と立川や八王子東で同じ問題を使うことがあるのですから、それは無理があるわけです。(そういう意味では、理科・社会の問題を全校が同じ問題を使っているのは大きな問題だと感じています)

来年度(今の中2が受験する年)から、その入試問題が自校作成に戻り、再び完全に高校ごとに作ることになりました。この経緯には、現場の高校の先生方の強い要望が反映されているようです。この間、進学重点校の何人かの先生と話をしていましたが、かなり早い段階からそういう声を聞いていました。「余計なことをしないで、我々に作らせろって言っているんですよ…」ということを言っていた先生もいました。
その現場の強い声によって都教委が判断したのだと思いますが、今回の件で「改革したことが失敗だと分かったら即座に改める」ということができるんじゃないか…ということを感じました。内申の実技教科2倍についても、学校現場や受験生・保護者から強い反対意見が出てくれば、見直される可能性はあると思います。しかし、現段階では、あまり反対意見が表立って聞こえてこないのが不思議なのです…
(次回に続く…)

おかしな制度は変えるべき<その5>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2016年12月4日 9:35 AM
  • 未分類

もう15年くらい前の話になりますが、都教委(教育庁)の幹部の方々とお話をさせていただく機会が何度かありました。塾にわざわざ足を運んでいただいたこともありますし、一介の塾講師でしかない我々の話に真剣に耳を傾けていただき、都立高校の改革に少しでも役立てようという姿勢を感じました。それまでは何度交渉しても叶わなかったのですが、都立中高の校長先生が塾主催の学校説明会や講演会に登壇していただけるようになったのはその直後のことです。
当時よく話を伺ったのは、教育政策、特に高校入試の改革については、石原都知事のトップダウンが強く働いているということでした。現場レベルの会議にも顔を出されて、具体的に指示を出されたり、「そんなのんびりやっていないで、すぐやれ!」と幹部たちが一喝されたという話も聞いたことがあります。進学指導重点校をはじめとする都立高校の改革は、石原さんが直接陣頭指揮を取って進められていることが、我々にもリアルに伝わって来ていました。塾とも共存共栄で行けという話をされていたようで、我々としてもとても仕事がやりやすかった時代でした。

ここ数年都立高校の改革がおかしな方向に向かっているのは、やはり都知事の交代の影響があると私は考えています。猪瀬さん・舛添さんは、教育についてはあまり興味がなかったようで、現場レベルにはあまり口を出さなかったようです。
そういう意味では、小池都知事の行動力には期待しています。このブログでも何度か登場した例の「おときた都議会議員」もブレーンとしてついています。(最近は毎日のようにテレビに引っ張りだこですね) 今は、オリンピックの会場や、豊洲移転、既得権益等のブラックボックスの解明で大変な状況のようですし、まずは福祉や待機児童解消等の子育て支援について切り込んで行くとおっしゃっているようですが、教育改革・入試改革についても手を入れる必要があると考えられているようなので、今後の動きを注視しようと思います。

誰が見てもおかしな制度は、きちんと検証をした上で変えるべきです。そのためには、やはりトップの決断が必要なのです。
(次回に続く…)

おかしな制度は変えるべき<その4>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2016年12月3日 1:05 PM
  • 未分類

私はブログでこういう書き方をするので、実技科目2倍反対論者の急先鋒だと思われているようですが、なぜもっと反対の声が大きくならないのかが不思議でなりません。過去には、「勉強が苦手だけど実技科目が得意な子どもたちの気持ちを考えたことがあるのか?」とか、「塾の講師は勉強だけできればいいと考えているのだから楽でいいよな」という的はずれな批判を受けたこともあります。塾の講師をやっている私が言うのもおかしいのですが、私は勉強だけしてしている学校生活ほど味気ないものはないと考えています。自分自身もそういう道を通って来ましたし、生徒たちにもそういう話をすることが多いです。私の経験で言えば、勉強以外の何かに打ち込めない生徒は、結局勉強にも打ち込めないで何もかも中途半端に終わるケースが多いと感じています。ただし、それと高校入試の制度とはまったく別のものです。(遺伝学的にも明らかになっているように)努力の及ぶ割合が他教科に較べると低く、評価の基準が曖昧な教科の比重を高くしていることは、子どもたちの成長過程に与える心理的影響が少なくありません。具体的に言うと、理不尽さや無力感を感じる生徒が少なくないということです。(実際、GSではそういう生徒が結構います)

都立高校の入試制度がおかしな方向に向かっているのは明らかですが、ここ数年で感じるのは、都教委の自浄作用がとても弱まっていることです。今春の入試における理科の出題ミスとその事後対応の件でそのことを強く感じました。私どもも塾として都教委の担当者(?)と直接やり取りもしましたが、話にならない感じでした。
(次回に続く…)

おかしな制度は変えるべき<その3>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2016年12月1日 12:42 PM
  • 未分類

昨日は中3生の内申点確定ラッシュでした。夕方以降、報告のために生徒たちが列を作る場面もありました。なかなかいい感じです。昨日だけでも、4点アップが2名、3点アップが1名いました。昨日までにほとんどの生徒が確定し、あと数名を残すだけとなりましたが、現時点で全員の平均で2点くらい、都立進学重点校志望者に限って言えば平均で3点近く上がっています。今のところ、下がってしまった生徒は1名、現状維持の生徒も1名しかいません。特に、今ブログで書いているテーマですが、実技科目の内申が上がった生徒がたくさんいます。八王子がちょっと内申バブルになっているのか、生徒たちが平常点も含めて頑張ったのかは分かりませんが、都立高校の入試を考えたらとても大きいです。

今回、最後の最後に来て実技科目の内申が上がった生徒が多かったことで改めて感じたことでもあるのですが、実技教科は評価の基準が非常に曖昧なことが大きな問題だと思います。ペーパーテストの比重は半分とか、1/3とか中学校や先生によってマチマチなのですが、実技テストや作品の評価が、誰もが納得できる形になっていないのです。
合唱祭でピアノの伴奏を担当したら無条件で(例え音痴で歌のテストでひどいことになっていたとしても!)5がもらえることになっている中学校はたくさんあります。生徒たちが言っているのは話半分で聞くとしても、先生から直接そういう話を聞いたこともあります。まぁ、家での練習も含めて頑張ってくれた努力賞ということで納得はできなくもありませんが…
担当の体育の先生が担当している部活で活躍している生徒は、やはり無条件で5がついたりすることもあります。これについては、高校進学後も含めて、私自身がその恩恵を得ていたような気もするので、あまりでかいことは言えませんが…
美術や技術家庭の作品についても、生徒がなぜ評価が低いのかということを聞きに行っても、納得できる説明をしてくれたという話は聞いたことがありません。こじつけのような理由を言う先生もいますし、「私の感性でつけました!」と開き直った先生もいます。

というような曖昧な要素が大きい実技科目の内申点を、5教科と較べて2倍するというのは、どう考えても暴挙だと思うのです。
分かりやすくお伝えすると、本番の1000点満点のうち300点が内申点なのですが、英数国理社の5教科で115点、実技4教科で185点の配点があるのです。入試本番のテストは1教科140点満点です。この点数の上下でどの高校に進学できるかが決まることを考えたら、誰が考えてもバランスが悪い、いや異常だということが理解できると思います。
(次回に続く…)

おかしな制度は変えるべき<その2>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2016年11月30日 3:18 PM
  • 未分類

私は中学生の時に、体育だけはずっと5がついていましたが(苦笑)、逆に美術と音楽は3が定位置でした。音楽は一時的にブラバン(大太鼓担当!)に入って4を「いただいた」ことはありましたが、美術は何をしてもどうにもなりませんでした。トラを描いたらネコと間違えられたのは、今となっては良い想い出でです。自分なりには、ペーパーテストも含めて頑張っていたと思うのですが… 何をお伝えしたいのかと言うと、実技科目は努力だけではどうにもならない部分が少なからずあるということです。非常に分かりやすい例えを挙げるとしたら、病気や怪我で体育の授業を普通に受けられない状態であれば、どうやったって5や4はもらえないわけです。
まぁ、実技科目も中学生が取り組むべき科目の1つなので、それぞれの科目で評価がつくのは仕方ないと思います。実技科目が英語や数学と同じ比重であるならば… それが都立高校の入試に使われる際に、2倍されるのがまったく理解できないのです。
都教委は、「入試でテストを実施しない科目は、普段の取り組みで到達度を判断するしかないので、内申点に重みをつけている」という説明を繰り返しています。しかし、2年前までは重みが1.3倍だったのです。それが、突然2倍となった経緯は到底納得できないものでした。中学校の校長会で、実技科目を真面目に取り組まない生徒が多いため、内申点で縛るしかないだろう…という声が上がっていたことは、今となっては周知の事実です。
(次回に続く…)

おかしな制度は変えるべき<その1>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2016年11月29日 3:37 PM
  • 未分類

毎日、数名ずつ中3生から確定内申の報告が入ります。全体で3~4点上がって、ガッツポーズやハイタッチで報告を受けることもあれば、思ったほど上がらず天を仰いでしまう場面もあります。(本日の時点では、今のところ判明した全員が1学期よりは上がっています…)
特に罪作りだと感じるのは、やはり都立高校の実技科目の内申2倍の制度です。GSの生徒たちは、英数国理社の5教科は5をもらっている生徒が多いのです。(最後の期末テストも、全員の平均点が90点を超えている科目が多いです) しかし、実技科目がどうしても…という生徒も結構いるのです。今年の中3生も、一番苦労している科目は体育です。都立進学重点校を受験する生徒で、5がもらえている生徒は数名しかいません。中には3がついてしまいそうな生徒もいます。体育と言えども、2倍されてしまうととても影響が大きいのです。実技科目で3が2つついてしまったりすると、それたけでかなり苦しい戦いになります。それでも点数をぶっちぎって取れば問題ないわけですが、さすがに進学重点校のレベルになると、毎年ギリギリの戦いになる生徒が多いのが実態です。
まだ内申が出ていない生徒も、5教科についてはあまり心配している生徒はいません。「多分5はつくと思います」と言っていたりします。しかし、実技科目の方が心配で心配で…という感じになっている生徒が少なくないのです。
(次回に続く…)

体調には十分ご留意ください!

  • 投稿者: gs_staff
  • 2016年11月28日 2:49 PM
  • 未分類

急に寒くなって来たせいか、体調を壊す生徒が目立って来ました。風邪を引いている生徒は多いですし、胃腸炎・マイコプラズマ肺炎・インフルエンザ等にかかる生徒もポツポツ出て来ました。学校によってはこれらの病気がかなり流行っているところもあるようで、すでに学級閉鎖となっているクラスもあります。例年より流行の時期が確実に早いと思います。
特に小6・中3の受験生は、数日寝込んでしまうだけでも調子がだいぶ崩れてしまいます。くれぐれもご注意ください。

やはりインフルエンザの予防接種は効果が多少なりともあると思います。私は毎年、10月スタートと同時に受けに行っています。外出時(特に人混みに行く時)のマスクの着用と、帰宅時の手洗い・うがいの励行により、罹患率はだいぶ下がるというデータがあります。睡眠と栄養をしっかり取ることも重要でしょう。そういう意味では、保護者の皆様の責任が大きいと思います。くれぐれも宜しくお願い致します。
という話をしたら、小6・中3の複数の保護者の方から、「インフルエンザには今かかってくれないかしら…」というリアクションがありました。入試や直前期に罹るくらいなら…ということなわけですが、できれば罹らずに過ごして欲しいところです。

三者面談スタート!

  • 投稿者: gs_staff
  • 2016年11月27日 12:36 PM
  • 未分類

本日より、中3生の三者面談がスタートしました。受験校の最終決定と、中学校の三者面談に向けての対策が主な目的です。
内申点が判明した生徒はまだ数名だけなのですが、今のところ幸先の良いスタートで、全員が1学期より上がっています。中にはトータルで4点上がった生徒もいます。
受験校については、今までだいぶ話をして来ているので、決定にほとんど時間がかからないのですが、中学校の担任の先生がおかしなことを言っている場合、その対策の相談に時間がかかるケースがあります。
まだ現状で志望校に成績が足りない生徒については、ここからの勉強の仕方や気持ちの持ち方について再度カチッと固めなくてはならないのですが、ここで時間を取られてしまう場合もあります。自信が持てなくて気持ちで負けてしまっている生徒たちを、どうやって前向きにさせるのかが一番重要な局面です。
いずれにしても、もう目の前には入試の本番しかありません。残り2ヵ月余りですが、入試問題の得点力で言えば一番伸びる(伸ばせる)2ヵ月です。陸上競技(競馬?)で言えば、第4コーナーを回って最後の直線に入って正にラストスパートに入るタイミングです。当然、ムチも入れなくてはなりません。

これから午後は、小6の日曜特訓です。なかなか忙しい日が続いていて、ブログを書く時間の捻出がなかなか厳しくなって来ました。(と、早めに言い訳しておきます…)

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