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都立高校の合格発表はやり直しをするべきです!<その10>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2016年3月22日 3:47 PM
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今回の理科の出題ミス(私はあえてこう断定します)と、その後の都教委の酷い対応についても、教育の主体である子供たちの方に真摯に向き合わず、内部の論理を優先しているが故に生じていることだと感じます。しつこいようですが、再度今回の問題点を整理してみます。

〇例の問題は、問題自体に瑕疵がある。
→天体望遠鏡で見て書いたスケッチからはイの場所が一番近いであろうことが予測されますが、模式図からの位置関係で(正しく作図をして)判断するとイとウが両方当てはまりますし、問題文の中で与えられている公転周期から計算するとほぼウの位置にあることになります。つまり、理科的に答えが1つに決まらない問題であることは間違いないのです。少なくともウと書いた答案を×にすることは許されないはずですし、都教委の今までの対応に倣えば、問題に不備があったということで、全員に一律4点加点をすることになるはずです。

〇最初に作問した際は、金星はウの位置にあったはずである。
→金星の公転周期から計算してもそうなることや、他の惑星の位置関係から推測しても、問題で提示されている日付(27年3月24日)の実際の天体の位置関係を基にして問題を作成したことが明らかです。都教委が最初に出した見解(今は削除されてしまっていて見ることができない)の中では、(解きやすくするために)「実際の位置(ウ)から移動してイの位置に置いた」ということを認めています。実際にはウ位置にあったものを、便宜的にイの位置に動かし、スケッチの絵だけそれに合わせたものなのです。したがって、その他の様々な部分で矛盾が生じてしまい、問題がおかしなことになって収拾がつかなくなってしまっているのです。

〇採点・合格発表のやり直しを頑なに拒否している。
→上記の通り問題そのものに瑕疵があり、その問題で点数をもらえなかったことにより、本来合格していたはずなのに不合格のままにされている生徒は、全体で決して少なくない人数いるはずです。それをそのまま放置していいはずがありません。今からでも、採点のやり直し、追加合格者の発表をするべきです。本来、入試でミスはあってはならないわけですが、ミスが判明した時点でお詫びの上訂正し、それにより不利益が生じた生徒がいる場合は、速やかに善後策を講じるのは当然のことです。
もう1つ問題だと感じているのは、都教委が採点のやり直しをしない理由として、「受験生や中学校現場からの問合せ・苦情が1件もないから…」ということを挙げていることです。受験生・保護者は、こういう情報を得られる立場にありませんし、不合格となって傷心している状況でそんなことができるわけがありません。自分が1問差で落ちたということが分かれば、また話は別かもしれませんが… そういう意味では、今後「得点開示」の結果が様々判明してきた段階で大きな動きが出てくる可能性もあります。中学校の先生方は、立場的にそういう動きが取りにくいことも理解できます。しかし、一番大きな理由は、中学校の理科の先生でも今回の議論が理解できる方があまり多くないということなのかもしれません。とても残念な話ですが…

〇一度出した「見解・解説」を引っ込めているのに、問題自体の瑕疵を認めていない。
→最初の段階での様々な問い合わせ・クレームに対して、都教委がこの問題に関する「見解・解説」をホームページ上で掲載しました。しかし、この見解・解説に理科的に重大な誤りがあり、そのミスを指摘する声がさらに大きくなりました。そこで語っている問題を解く上での前提も、まったくおかしなものでした。(受験生とそれに関わる者を馬鹿にしているような文言でした。少なくとも私はそう捉えたので、この時点で生徒たちのために「戦う」ことを決意しました) 結局、紆余曲折を経て、都教委はこの見解・解説の誤りを認め、撤回・差し換えを行いました。どう考えても、あの解説が間違いであったことを認めた時点で、問題そのものの瑕疵も認めたことになるはずなのですが、信じられないことにそこは切り離してしまったのです。問題そのものにはミスがないということで押し通そうとしています。この部分の論理が完全に破綻していることは明白です。

〇問題が発覚した後の対応が集団無責任体制になっている。
→この件についての問い合わせ窓口はホームページ等でも明示されていますが、そこに連絡した際の対応は今までに書いた通りです。約束した期限を2日過ぎて連絡があって、相手の名前を聞いても名乗ることはできないと言われ、問題の核心的な部分についてはまったくまともに答えられないという状況です。今回の件では、都議会議員の先生方や、天文の専門家の皆さん、高校や塾の先生等、様々な立場の方が動いてくださっていますが、その部分についての対応はいつでも似たりよったりのようです。(都議会議員等)それなりの立場の方の問い合わせに対しては、都教委の長がつくそれなりの立場の方が出向いて説明をしているようですが、基本的なトーンは「マニュアル通りに説明をした上でご意見を承る」という形で、問題の核心に触れることはありませんし、誰の責任で判断・返答するのかという部分はまったく出てきません。

〇作問者に判断・対応を丸投げした上で、かばおうとする姿勢が見られる。
→今回の件で1つ致命的に感じていることは、都教委の中に、今回の問題の瑕疵等について、理科(天文)的な問題点を理解・受け答えできる方がいないであろうことです。(元)理科の教員はいるのかもしれませんが… もしそれなりの立場の方の中に、今回の問題点が理解できる(あるいは真剣に理解しようと試みる)方が1人でもいれば、ここまで話がこじれなかったはずだと感じています。
問い合わせがある度に、作問者(作問グループ)にフィードバックして、作問者の返答を聞いた上で、それを伝言ゲームのように公表しているような節が見られます。作問者がミスを認めていないから…という理由で採点のし直しを拒否しているわけですが、ここまでの問題になると、作問者個人の判断・責任で事を進めていていいわけがありません。しかも、そうやって個人に丸投げしているにも関わらず、「問い合わせやクレームが多いために、作問者が精神的に参っているので…」というような、身内を擁護するような姿勢も見られるようになりました。ここではっきりさせておきたいのですが、今回の件の「被害者」は作問者ではありません。不利益を被っている生徒(受験生)たちです。

〇高校現場の採点・事務作業を増やすことを極端に嫌っている。
→採点や合格発表のやり直しということになれば、現場の負担が大変大きくなることは間違いありません。実際に2年前の合格発表の前日に採点のし直し指示が出た際は(やはり理科でした)、高校の教員や校長たちから不満が続出し、暴動(?)が起きそうになった場面もあったと聞いています。ただし、あの時は採点ミスの方がもっと大きな問題だったため、問題の不備・採点のし直しがその陰に隠れてしまったような気がしているのですが、その採点ミスに伴う追加合格者への対応で、都教委幹部や各校の校長たちは、様々辛く苦しい目にあったようです。そんなことがあったので、今回もう一度同じような指示を出す勇気が出せないのでしょう。

〇結局、都教委や作問者の「自己保身」がすべての根底にある。
→今回の様々な問題点は、すべてここに行き着くように感じています。子どもたちの不利益よりも、自分(たち)のメンツ・立場を重視しているのです。ここから先は私の推測が多分に入っていますが、自分の任期は大きな問題なく平穏無事に過ぎて欲しいと考えている方が多いのでしょう。傷がついてしまうと、その後の評価・昇進・天下り先等にも影響が出るのかもしれません。ミスを認めて採点のし直しというようなことになれば、誰かが責任を取らなくてはならなくなります。何らかの処分が出る可能性もあります(前回の採点ミスの時はそうなったようです)。そんなことを考えると、ちょっと切なくなるのは私だけではないかもしれません…

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