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都立高校の合格発表はやり直しをするべきです!<その8>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2016年3月19日 12:58 AM
  • 未分類

〇入試問題にマークシート導入
→これについては、「内部の論理」で進めたことであることは都教委も認めています。2~3年前の大量採点ミスや追加合格者が出てしまった問題を受けて、ミスを防ぐために、あるいは採点する教員の負担を軽減するために、全校でマークシートを導入することになりました。これについては、私も一定理解を示しているつもりです。マークシートの答案の処理の迅速さ・正確さは実際に私立高校の入試に携わって目の当たりにしたこともありますし、記号の選択問題をマークシートにしたことについてはまったく問題を感じていません。この部分については事前にかなり周知徹底されていたこともあり、受験生が本番で戸惑ったという話は聞きませんでした。(塗り間違いがあるのではないかという恐怖は常に付き纏うでしょうが…) しかし、実際に今年の入試問題の蓋を開けてみると、様々な問題点が目につきました。

数学・社会については、記述問題も今まで通りの形で出題されていましたし、傾向の変化もほとんどありませんでした。しかし、残りの3教科については、マークシートの導入に伴い、記述問題が大幅に減らされてしまったのです。一番影響が大きかったのは国語で、200字作文以外の記述問題(抜き出しも含む)がまったくなくなりました。漢字と記号選択問題のみになってしまったということです。理科は、記述問題が3~4題出題されていたのが、1題だけになりました。英語も、自由英作文以外の記述問題がほとんどなくなりました。採点の手間・採点基準の紛れをなくすことを目的とした変更であることは明らかです。
ただし、共通問題については(理科も含めて)まだ許容範囲であるという見方もできるかもしれません。私が一番愕然としたのは、進学重点校等のグループ作成校においても、国語と英語は記述問題を大幅に減らしていることです。特に国語は、学校によってはやはり作文以外の記述問題がゼロになりました。進学重点校の趣旨、今までの経緯(優秀な生徒が確保できて、大学受験の合格実績が伸びていたこと)等を考えても、あり得ない方向転換だと思います。
数学はほとんどの学校で傾向の変化がなかったことと、中高一貫校(武蔵・富士・大泉等)の問題では国語・英語も記述問題が依然として結構出題されていたことには救われた思いでした。(よくよく考えたら、中高一貫校は受験者数が桁違いに少ないのでそれができるのかもしれませんね…)

もともと、入試問題を自校作成の形にしたのは、記述問題や本質的な思考力を問う問題を増やして、大学受験に強い優秀な生徒を確保したいという狙いと共に、高校入試の受験勉強を通して、生徒たちを鍛えたい、力をつけて欲しいという思いから始まったものでした。実際に10年以上前に、私は都教委の幹部や進学重点校各校の校長先生からそういう話をたくさん聞かされました。その後の各高校での様子や、生徒たちと共に受験に立ち向かって来た経験から言えば、近年の都立高校の躍進は、あのレベル・あの内容の入試問題によって一定担保されていたと言えると考えています。今回の一連の入試問題改革によって、その部分を根底から覆してしまう可能性すらあるのです。
(次回に続く…)

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