- 2021年1月9日 1:32 PM
- 未分類
都内の中3生の第一志望校調査の集計結果が公表されました。今年も、引き続き都立高校の志望者の割合が大きく減って、私立高校(特に付属高校)に流れている状況が見て取れます。
都立高校が第一志望の生徒の割合は、この5年間で71%→64%と7%も減りました。普通科だけでも、実数で昨年より約2000名減っています。私が一番驚いたのは、今まで何とか踏ん張っていた進学指導重点校がかなり減ってしまったことです。7校で昨年より180名減っています。
何と言っても、大混乱してまだ先行き不透明な新しい大学入試を回避したいという生徒が増えていることと(その分付属高校の人気が急上昇しているわけです)、私立高校無償化の枠が拡大している影響が大きいことは間違いないのですが、今年はコロナの状況により少しでも早く(私立高校で)安心したいという受験生が増えている状況もあるようです。
この調査は、12月に中学校で実施した三者面談の結果を踏まえて、都内全生徒の現時点(その時点)での志望校を集計したものです。今後受験校が変更となる生徒も少なくありませんし、私立高校に合格して受験しなくなる生徒も出るため、これがそのまま本番の志願者数となるわけではありません。ただし、(当たり前ですが)毎年一定の相関関係があり、高校ごとの志願動向がある程度掴めるため、業界では注目されているデータです。
人気校やGSの生徒たちの中で受験者が多い学校を中心に、過去3年間の(この時点での)倍率を列挙してみます。
今日は進学指導重点校と進学重視型単位制高校です。
19年→20年→21年
日比谷男子 1.8→1.6→1.5
日比谷女子 1.5→1.6→1.7
戸山 男子 2.1→2.1→2.1
戸山 女子 1.8→1.9→1.8
青山 男子 1.9→2.2→1.8
青山 女子 1.9→2.3→2.2
西 男子 1.6→1.6→1.3
西 女子 1.5→1.6→1.3
八王東男子 1.0→1.0→1.3
八王東女子 1.3→1.3→1.3
立川 男子 1.7→1.8→1.8
立川 女子 1.6→1.5→1.4
国立 男子 1.6→1.4→1.3
国立 女子 1.7→1.7→1.5
新宿 共通 1.9→1.6→1.4
国分寺共通 1.7→1.5→1.7
進学指導重点校は全体では減っていますが、戸山・青山の人気は引き続き堅調です。
西・国立の減り方は、ちょっと想定外です。
新宿もここ数年でかなり人気が上がっていたのですが、今年は過去数年で一番少なくなりました。
(次回に続く…)
- 新しい: 都立高校志望者動向<その2>
- 古い: 1月9日以降の授業について
コメント:0
トラックバック:0
- この記事のトラックバック URL
- http://www.gssk-h.com/blog/wp-trackback.php?p=16657
- トラックバックの送信元リスト
- 都立高校志望者動向<その1> - GS進学教室 より