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都立高校志望者動向<その1>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2019年1月10日 8:10 PM
  • 未分類

都内の中3生の第一志望校調査の集計結果が公表されました。今年も、昨年に引き続き都立高校の志望者の割合が大きく減って、私立高校に流れている状況が見て取れます。
都立高校の志望者は、2年前と較べると実数で4200名(普通科だけでも2500名以上)減っています。割合で言うと、都立高校第が第一志望の生徒の割合は、71%→67%と4%も減りました。都立高校の定員自体も2年間で750名ほど減っているのですが、全体の倍率としては今年もかなり下がることになるはずです。
新しい大学入試を回避したいという生徒が増えていることと(付属高校の人気が急上昇しています)、私立高校の実質無償化の影響が大きいことは間違いないのですが、都立上位校の大学受験の合格実績の伸び悩みや、内申の実技教科の点数2倍をはじめとする入試改革(改悪)の影響が、じわじわとボディーブローのように効いて来ていることも間違いありません。このブログでは何度も警告していますが、この部分について都教委がきちんとした抜本的な対応をしない限り、今後も都立高校離れはどんどん加速して行くものと思います。ひと言で言うと、「様々な施策・改革が、子どもたちの方を向いていない」のです。大人の論理で様々なことを決めているため、子どもたちのそのしわ寄せが行ってしまっています。今ならまだ挽回は可能ですが、このままあと数年経ってしまうと、四半世紀前のように、都立高校がすぐには立ち直れない状況まで凋落してしまう可能性すら感じます。この15年くらいでせっかくここまで盛り返して来たのに、本当にもったいない話です。

この調査は、12月に中学校で実施した三者面談の結果を踏まえて、都内全生徒の現時点(その時点)での志望校を集計したものです。今後受験校が変更となる生徒も少なくありませんし、私立高校に合格して受験しなくなる生徒も出るため、これがそのまま本番の志願者数となるわけではありませんが、(当たり前ですが)毎年一定の相関関係があり、高校ごとの志願動向がある程度掴めるため、業界では注目されているデータです。
人気校やGSの生徒たちの中で受験者が多い学校を中心に、過去3年間の(この時点での)倍率を列挙してみます。
今日は進学指導重点校と中高一貫校・進学重視型単位制高校です。

       29年 30年 31年
日比谷男子 1.7→1.7→1.8
日比谷女子 1.7→1.7→1.5
戸山 男子 1.7→2.2→2.1
戸山 女子 1.3→1.6→1.8
青山 男子 1.7→1.5→1.9
青山 女子 2.2→1.6→1.9
西  男子 1.7→1.8→1.6
西  女子 1.7→1.3→1.5
八王東男子 1.0→1.4→1.0
八王東女子 1.3→1.4→1.3
立川 男子 1.8→1.8→1.7
立川 女子 1.5→1.4→1.6
国立 男子 1.4→1.7→1.6
国立 女子 1.7→2.0→1.7
武蔵 男子 0.9→1.0→0.7
武蔵 女子 0.9→0.6→0.8
大泉 男子 1.2→1.2→1.4
大泉 女子 0.9→1.5→1.1
富士 男子 1.6→1.0→1.1
富士 女子 1.1→1.0→1.0
新宿 共通 2.1→2.2→1.9
国分寺共通 1.6→1.6→1.7

進学指導重点校で言うと、目に見えて大きく増えているのは青山くらいです。あとは昨年よりは志望者を減らしている高校が多いです。
八王子東の男子は、2年前の悪夢の再来となり、定員割れを心配しなくてはいけないような状況になっています。(一昨年はそんなに倍率が低いなら…ということで実際の受験者は結構増えました)
中高一貫校は、ここから大きく倍率が動く可能性があるので注意が必要です。定員が少ないため、ある程度まとまって差し替え等になれば、倍率が大きく変動するのです。しかし、武蔵はしんどいですね。数年後の高校募集停止が決まった影響があるかもしれません。それだけに「どうしても都立上位校に行きたい」という生徒にとっては、狙い目となるのですが…
(次回に続く…)

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