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2014年4月のアーカイブ

子供の学力と家庭環境<その6>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2014年4月14日 10:49 AM
  • 未分類

2つ目は、特に学校の先生や塾の同業者から寄せられているご意見に多いのですが、「それは結局、遺伝でしょ」というものです。それこそ身も蓋もない話になってしまうわけですが、ここについても私の考えを明確にしておきたいと思います。
はっきり言って、遺伝の影響がまったくないとは私も思っていません。今までの28年間で、保護者の方が自ら「鳶が鷹を産む」とような表現をしているご家庭はたくさん見てきましたし(謙遜もあるのでしょうが…)、その逆のケースも少なくありませんでした。(こちらの方が割合は高いです) 特に男の子が引きこもりやニートになってしまうケースは、ご両親の学歴が高いご家庭に多いというデータもあります。しかし、「子供の能力・学力については、遺伝の影響は少なからずある」というのが今現在も医学的な通説ですし、私もそれを否定しません。ただし、それの占める割合については、私の感じていることは一般論と異なります。

その割合について非常に分かりやすく言ってしまえば、「遺伝」(生まれつき持っているもの)が1/3、家庭や学校等の基本的な「環境」が1/3、本人の「努力」が1/3の割合だと考えています。以前にも書いた通り、環境については家庭での8歳くらいまでのところがものすごく大きいと感じています。小学校の高学年や中学生になってからでは、なかなか変えることが難しくなるのです。
つまり、(生まれつきの)素質による差があったとしても、環境の設定や本人の頑張りによって、逆転することは十分に可能だということです。これは、中学受験より高校受験、高校受験より大学受験の方が、よりその可能性が高くなります。後になればなるほど、環境と本人の努力の占める割合が大きくなってくるということです。
今まで何回かに渡って触れてきた通り、家庭の環境の部分は親の勉強に関する素質との相関関係が強いことが予測されるため、世間一般では努力の占める割合があまり大きくないように思われているのだと思います。特に、中学受験や高校受験の勉強を本格的にスタートする年頃になると、なかなか改善が難しくなることは既に書いた通りです。

この割合を一気に覆して、勉強に関して出遅れたご家庭の子供が挽回できる方法は1つしかないと考えています。またまた手前味噌な話になって恐縮ですが、力のある塾に(いや正確に言うと力のある講師にかな?)長い目で預けることです。本質的なところから変えてあげるためには、少なくとも2年間は必要だと思います。本人が頑張ることは当然ですが、保護者の方もいろんな意味で覚悟を決める必要があります。費用面はもちろん(GSは良心的な料金ですよ!)、相当な労力も必要ですし、入塾後しばらくの間は「副作用」も出ることが多いからです。ここで塾の選び方を間違えると、後で「こんなはずじゃなかった…」と後悔することになります。
(次回に続く…)

子供の学力と家庭環境<その5>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2014年4月12日 6:00 PM
  • 未分類

今書いている記事のシリーズの内容はとても刺激的なようで、各方面からの反響が大きくなっています。「オールアバウト」(http://allabout.co.jp/newsdig/c/63493)等の外部サイトに取り上げられたり、都立高校の先生からコメントがついたり、保護者の方や同業者の方からご意見やご質問をいただいたり…という感じで、なかなか盛り上がっています。
ご意見やご質問は、だいたい以下の2点に集約されます。

1つ目は、「親ができていないことを子供に要求できない」というものです。例えば、「親の学歴が低いので、子供にいい大学に行けとは言えない」とか、「自分が中学生の時に勉強しなかったので、子供に勉強しろと言っても説得力がない」とか、ひどいご家庭になると「子供にお前が(受験勉強を)やってみろとすごまれた」とかいうケースがあります。
私はこういう相談については、「まったく意に介す必要がない」と答えています。「それはそれ、これはこれ」で割り切っていいのです。さすがに、親が読書や新聞を読む習慣がないのに、子供に「本や新聞を読め」というのはダメだと思います。それは子供に反撃されても仕方ないでしょう。親が本を好きで、子供が小さい時から一緒に本を読む習慣があれば、子供も間違いなく本好きになるはずです。読めと言われなくでも、自分から本を手に取るようになるでしょう。
しかし、それ以外の部分については、自分が学歴がなかろうと、昔はあまり勉強をしていなかろうと、今子供に対して勉強をきちんと取り組ませたり、生活習慣を改善させたりすることは、断固として行うべきなのです。昔とは時代が違います。大学の進学率や就職の状況、塾の通塾率やかけている費用も大きく異なります。そもそも親が子供の頃と同じ土俵で語ることが間違っています。その部分については、ある場面では反面教師的な話をしてもいいと思います。「自分は学歴がなくてとても苦労したから、お前は…」というようなケースです。
そんなことを言い出したら、進学塾の講師の大半はまともな仕事をできません。私の小6や中3の時を思い出すと、塾で預かっている生徒たちほどには勉強していませんでしたし(塾にも通わせてもらえなかった…)、業者テストや内申点でも「並」の成績でした。自分は学歴は「それなり」ですが、自分よりも明らかに優秀な子供たちの指導を偉そうに(?)しています。長年の経験により、その自信も持っています。「自分はそんなに勉強しなかったから、生徒たちには強く言えないんです」と言うような講師がいる塾には子供を預けませんよね? そういう意味では、塾のチラシで講師の学歴を高らかに宣伝している(「東大出身何名!」とか)のを見ると、私は大きな違和感を感じます。

ただし、親がそういう指導を子供にする時には、大事なポイントが1つあります。「そのこと(勉強をしっかりすること・いい高校や大学に入ること・生活習慣を確立すること等)が、絶対にお前のためになるのだ」ということを確信を持って伝えることです。もっと言えば、「将来少しでも幸せになるためだ」ということを伝えてもいいと思います。もちろん、勉強ができて学歴があれば将来必ず幸せになれるというわけではありません。しかし、将来の選択肢の幅や社会の中での扱いを考えた時に、子供の人生を大きく左右する1つの要素であることは間違いありません。そのことを、親が腰を引かずに子供に伝えるべきだと思うのです。
もし子供に、「何で今勉強しなきゃいけないの?」と聞かれたら、「将来幸せになれる確率を少しでも上げるためだよ」ということを胸を張って答えてくれる保護者の方が増えたら、塾の講師はとっても楽になるはずです。
(次回に続く…)

子供の学力と家庭環境<その4>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2014年4月11日 4:08 AM
  • 未分類

難しいことではありません。親は、子供に指示・命令をしてもいいのです。日々の生活習慣の部分はもちろん、勉強への取り組みについてもそれは言えます。特に中学生くらいになると、日々子供にあまり干渉してもいいことはありません。ガミガミ言えば言うほど、逆効果になるケースが多いことも重々承知しています。しかし、子供の状況が思わしくなくなってきた時に、ここぞという場面で親がきちんと主導権を握って、子供を導くことができなくてどうするのでしょうか?

例を挙げると、受験を前にして子供の成績が思わしくなく、どう考えても全然勉強ができていないような状況の時に、保護者の方が、「ゲームばっかりやっていて、全然勉強しないんです…」とか、「部活三昧で、家に帰って来るとバタンキューなんです…」とか言うようなケースがこれにあたります。最近は、「先生の方で何とかしてください」とか、「本人に言い聞かせてもらえないでしょうか」とか言われるケースがとても増えているので、そのこと自体は驚かなくなりましたし、当面目の前の入試で結果を出さなくではならないため、塾の方で引き受けて何とかしてしまったりすることもあります。ゲームを取り上げて預かったこともありますし、家での勉強の様子をチェックするために頻繁に電話を入れたり、メールで毎日報告させたりというようなことをする場合もあります。しかし冷静に考えると、これは大変おかしなことだと思っています。なぜ、親がゲームを取り上げないのでしょうか? 誰がそのゲームを買い与えたのでしょうか? 一緒に住んでいる親が勉強の習慣を確立できないのに、なぜ第三者である塾の教師にそのことを頼むのでしょうか?
だいたいそういう保護者の方に限って、「親が言うと、怒ったりふてくされてしまって、かえって勉強しなくなってしまうんです…」とか、「親の言うことは聞かなので、先生だけが頼りです…」とかおっしゃるのです。子供との関係で腰が引けてしまっているわけです。子供の方が一枚上手で、最終的には親が腰を引いてしまうことを見抜いています。我々は生徒とそういう場面で接する時には、「絶対に許さない」というトーンで接するので、子供たちもだいたいすぐに観念します(笑)。
以前、やはり親の言うことをまったく聞かない生徒がいたのですが、こういう話を保護者の方に差し上げて具体的なアドバイスをしたところ、2~3日で劇的に関係が改善したそうです。お父さんが、「言うことを聞かない奴には飯を食わさない、家も出て行け!」と宣言したのです。1日~2日は子供も抵抗していましたが、その後すぐに改心したそうです。(笑)

受験期の一番大事な時に、きちんと取り組まないと後で困るのは当の子供自身です。そんなことは子供たちは百も承知です。ただ、子供ゆえどうしても楽な方に流れてしまうわけです。そういう時は、周りの大人が本気で、妥協をしないで向き合ってあげる必要があります。その役目は、第一義的には親がするべきでしょう。その方が、子供の将来のことを考えた時に、きっと幸せなはずです。
(次回に続く…)

子供の学力と家庭環境<その3>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2014年4月9日 10:56 AM
  • 未分類

ただし、1つ大きな問題点があります。それは、これらの相関関係について納得できたとしても、今現在子供が小学校の高学年や中学生くらいになってしまっているご家庭にとっては、もう手遅れだということです。
今後年収を急に上げることはできないでしょうし(その逆はあるかもしれませんか…)、今さら読み聞かせでもないでしょう。家庭の生活様式を改善しようと思っても、もう子供は外の世界によって感化される割合の方が高くなってしまっていますから、今から変えることはなかなか難しいのです。このことからも、家庭での躾や生活習慣・学習習慣は、遅くとも小学校の低学年(8歳くらいまでかな?)のうちに確立してしまわないといけないということがご理解いただけると思います。
では、現在小学校高学年や中学生の子供を持つ保護者の方が、(子供の将来の幸せのために)今からできることは皆無なのでしょうか? そうではありません。やりようはあるのです。私は、ここでも2つのポイントがあると考えています。

1つは、「家庭外の良い指導者に預ける」ということです。手前味噌な話に聞こえるかもしれませんが、ほとんどの子供にとっては、塾の講師ということになると思います。子供によっては、もしかするとスポーツのコーチや習い事の先生なのかもしれません。
このくらいの年代になると、親の働きかけによって、染みついた(悪しき)生活習慣が改善されることはまずありません。特に、学習習慣や日々の勉強の仕方などは、外部の大人にきちんと指導してもらわないと、なかなかうまくいかないケースが多いと思います。今まで勉強(特にテストの結果)があまりうまくいっていなくても、塾を変えた途端に(あるいは講師が変わった途端に)見違えるように良くなる場合があります。授業が楽しかったり、具体的な勉強方法を教えてもらったりという側面もあると思いますが、私は子供の心に火をつけることができるかどうかが一番大きいと思います。
改めて、このブログを読んでいただいている保護者の方にお伝えします。塾の選び方だけは絶対に間違えないでください。お子様の将来の可能性を摘んでしまうことがあります。

2つ目は、「親が強制力を働かせる」ということです。中学生くらいにもなって、子供がまともに勉強しなかったり、様々な意味で道をはずしてしまっている場合は、間違いなく親の強制力が欠如しています。親が毎日のように小言を言うのは論外だと思いますが、大事な場面で親が最低限「こうしろ!」と言ったことを、子供が(本当に納得しているかどうかは別として)行動に移せないようだと、高校入試を前にしての家庭崩壊は目に見えています。その時になって慌てても、もうどうにもなりません。
(次回に続く…)

高校1年生の保護者の皆様、授業料についての申請はお済みですか?<その2>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2014年4月7日 11:41 AM
  • 未分類

すでに高校に申請を出した方も多いと思いますが、課税証明書(端的に言えば所得証明書ですね)を学校に提出することに抵抗はなかったでしょうか? 特に私立高校にお通いの皆様は、寄付金を納めろという無言のプレッシャーを感じていると思うので、そんな状況下で家庭の年収を知られてしまうのは何か嫌ですよね。提出するのは事務室なのでしょうが、担任の先生も見るのではないかとか考えてしまったり… 
私が一番問題だと感じるのは、学校のクラスの中で、有料の子供と無料の子供が混在することです。子供本人は自分がどちらなのかは知っているはずで、子供同士で無邪気に情報を交換してしまうこともあるかもしれません。そのことは家庭の年収の高低と結びついて語られてしまうわけで、教育上良いこととは思えないのです。

もちろん、わざわざ申請が必要な形になってしまっていることにも問題を感じます。期限までに申請を忘れた場合は、本当に無料の政策が受けられなくなってしまうのでしょうか? 実はそれが国の狙いだったりして…
そう言えば、JRのスイカや図書カードなんかは、その期待値が最初から計算されて運営されています。簡単に言えば、チャージはしたけど全然使っていないとか、図書カードをどこかに埋もれさせたまま使わずに終わってしまったりした場合は、丸々運営者の儲けになるわけです。顧客が忘れることを期待して仕組みを考えるなんて、何て酷いんだろうとお感じになる方は多いと思いますが、今の世の中見渡してみると、このような仕組みがものすごく多いことに気付きます。塾では、授業料だけ払ってもらって、生徒がまったく授業に来ない状態ですね。さすがにこれは無理ですけど(笑)、通信教育ではお金だけ払って課題をまったく提出しない生徒は結構多いそうです。ある大手の会社(誰でも知っている)の方と話をした時に、この未提出率が結構高いことを聞いて驚いた記憶があります。

このことを書いていて、もう1つ似たような政策が行われていることを思い出しました。皆さん、「子育て世帯臨時特例給付金」の存在をご存知でしょうか? 消費税の増税分を子育て世帯に還元するという名目で、子供1人あたり1万円が支給される制度です。 今年の1月1日時点で、子供手当をもらっていた子供がいる家庭が対象です。もし、対象となる子供がいるご家庭で、この存在を知らない方がいらっしゃったとしたら、見事に国の策略にはまってしまっているわけです。そうです、この給付金も申請を出さないともらえないのです。申請を忘れていたり存在を知らなかったりすると、もらい損ねることになります。
申請受付はこれから始まる市町村が多いのでご安心を。でも、新聞やテレビのニュースで見た記憶もないし、国はどうやって告知しているのかな?

このような勘繰りをさらに進めると、私の思考は「ゆとり教育導入の本当の真実」と言われていることに行きつくのですが、私の身に危険が及ぶと困るので(笑)、この辺で止めておきます。どうしても知りたい方は、こっそり聞きに来てください。

高校1年生の保護者の皆様、授業料についての申請はお済みですか?<その1>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2014年4月5日 3:26 PM
  • 未分類

都立(県立)高校の授業料について、今年の新入生から大きく制度が変わりました。
まず、授業料無料について、年収制限が付加されたことです。家庭トータルの年収が910万円(厳密に言うと、市民税所得割額が30万4,200円)以上の家庭については、授業料が有料となります。月に1万円余りとは言え、今まで無料だったはずものが有料となるのは痛いですよね。年収910万円と言うと、一般的には富裕層に入るのでしょうが、子供の数が多かったり住宅ローンを抱えていたりするご家庭は、あまり余裕があるとは思えません。家庭の年収だけで一律に決めているところに大きな問題があるわけです。

さらに私が問題だと感じるのは、年収910万円未満の家庭についても、申請しないと無料にならないということです。昨年度までは全員無料だったので特に申請は必要なく、最初から授業料徴収がなかったため、特に混乱は起きませんでした。今年からは年収制限があるために、申請を出して受理された家庭のみ無料となる形になっています。申請書の他に、市役所が発行する課税証明書も提出しなくてはならないため、結構手間がかかります。高校によって期限は異なっていますが、ほとんどの高校が4月の半ばくらいを期限を設定しているようです。この期限を過ぎてしまうと、無料にならなくなってしまうケースもあるとのことなので、保護者の皆様は注意が必要です。

もう1点注意が必要な点は、この制度は私立高校に通うご家庭にも適用されるということです。今までも、都立高校の授業料が無料となっていたため、私立高校でも原則同額の補助金が出ていて、その分家庭が支払う授業料は安くなっていたのです。ですから、この4月に私立高校に入学した子供がいるご家庭も、同様の申請を出さないと、その分授業料が高くなってしまうということです。もちろん、年収910万円以上のご家庭は、無条件で昨年よりその分授業料が高くなるわけです。一方で、年収が低い家庭の場合は、都立(県立)高校の授業料相当額よりも多い補助金が出る場合もあることも特筆しておきます。(これも今年度からの政策です)

以前からこのブログでも書いていますが、私はこの制度は「改悪」以外の何物でもないと考えています。所得の再分配であれば、別の方法がいくらでもあるのに、なぜ高校の授業料に所得制限を適用するのでしょうか?
(次回に続く…)

子供の学力と家庭環境<その2>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2014年4月4日 7:33 AM
  • 未分類

私は、この調査結果を受けて、大きく2つのことを考えました。

1つは、今回文科省が示した「学力と相関があるとされた様々な要素」は、すべて1つの枠で括れるだろうということです。ひと言で言えば、「経済的な余裕があるかどうか」ということです。経済力が高い家庭は、塾にも行かせられるし、本なども糸目をつけずに買ってあげられるし、(特に母親が)比較的自由な時間も取れるから子供と一緒に文化的な活動を行えるし、そもそも親が文化的な行動を取るだろうし… これらのことの積み重ねによって、家庭として文化的な生活様式が身につくのだろうと推察します。それが子供の学力に影響を与えるのは、至極当然のことだと感じます。

2つ目は、この経済的・文化的な「格差」は、親の世代から子供の世代、そして孫の世代へと踏襲されていってしまうだろうということです。
大変シビアな話ですが、子供の学力が低ければ、将来の学歴や就職のところで苦しくなり、結果年収も低くなってしまう可能性が高いのです。これは一般論ではなく、私が28年間この業界に身を置いていて、肌で感じている「客観的事実」です。もちろん、子供の時の学力が低くても、将来的に大きな仕事を成し遂げて、たくさん稼いでいる方もいるでしょう。もちろん、その逆も。しかし、あくまでも確率論的には、この部分も世襲されてしまうことが多いことも、また事実なのです。

子供や孫の将来について、親が責任を持つ必要があるということは間違いありません。まとめて言えば、小さい頃から勉強の習慣をつけて、日常から文化的な生活様式を極力取り入れるようにするということになるのでしょうが、そのためには親の余裕、特に経済的・時間的な余裕が必要なのだということを、今回の調査が改めて教えてくれたのだと思います。
(次回に続く…)

子供の学力と家庭環境<その1>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2014年4月2日 8:18 AM
  • 未分類

文科省がなかなか思いきったことを公表しました。「子供たちの学力と家庭環境の相関関係」について調査した結果についてです。昨年度小6と中3で全国学力調査を実施した際に、保護者にもアンケートを配付して家庭環境について様々なことを聞き出し、その結果とテストの点数の統計的な関連をかなり時間をかけて調べたのです。何でもかなりの予算をつけて(税金ですね)、大学の研究班に分析を委託したそうです。今までも、一部でこういう部分の調査をしたことはありますが、全国的な規模で行うのは、初めてのことでした。その分析結果については、かなりシビアなところまで踏み込んだ内容で、私は一定評価できるものだと感じました。

主要な項目についてピックアップしてみます。

〇学力と世帯の年収の相関関係
これだけ個人情報保護が行き渡っている中で、よくこういう調査をしたなぁと感心します。なかなか大変だったと思います。まず、保護者の皆様は正直に書いたのでしょうか? 所得証明を提出したという話は聞きませんね… 調査した時には、あくまでも統計的な処理をするだけだということで、個人が特定されない形の配慮があったそうです。特に学校の先生には絶対に分からないようにするということが強調されていたそうですが…
調査結果も、身も蓋もないものでした。「世帯の年収が高い方が子供の学力も高い」、ということです。明確に正の相関関係があると…
具体的に数字を上げると、例えば中3の数学B(応用)について、年収1500万円以上の世帯の子供の平均点は53点、年収200万円未満の世帯の子供の平均点は30点でした。それ以外の科目や所得階級においてもすべて、年収が高い方が平均点も高いという相関が確認されたそうです。

〇塾等の費用と学力の相関関係
これは上記の項目とリンクするはずの内容なので、同じ結果が出るのは当然だと思います。学校外教育費の支出額と学力にも明確な相関関係があるという結果です。
例えば小6算数Bの点数で見ると、支出0の家庭の子供の平均点が35点なのに対し、支出5万円超の家庭の子供の平均点は80点近くなっています。それ以外について見ても中学生も含めて、支出額が多くなるほど学力も高くなっています。塾に月に何万円も支出している家庭の子供は、明らかに中学受験をするのでしょうから、全国学力調査レベルの問題では点数を取れて当然という結論になるのでしょうが、塾にとってはありがたい結果です。逆に言うと、学校の先生はこの結果をどう見ているのか心配になります。「塾に言っているかどうかで学力が決まる」と、お上が公表しているのですから…

〇文化的な生活習慣と学力の相関関係
それ以外の「様々な親の行動」との関連も調査対象となっていました。その中で、特に子供の学力に影響が大きいと指摘された項目を列挙してみます。
・小さい頃本の読み聞かせをした
・本や新聞を読むことを勧めている
・一緒に図書館に行く
・親が政治や社会問題に関心を持っている
・勉強やニュースについて子供とよく会話をする
・毎日朝食をきちんと取らせている
・ゲームをする時間を制限している

(次回に続く…)

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