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2013年3月のアーカイブ

内申のつけ方の基準<その1>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2013年3月31日 12:04 PM
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問題です。「私が、中学生の時(もう15年以上前ですね)の内申で、唯一5以外を取った記憶がない科目は何でしょうか?」
もう、想像ついてしまった方も多いかもしれませんね。正解は体育です。(逆に4以上取った記憶がないのが美術です…)
バレー部に所属していて、中2の夏以降はキャプテンも務めましたが、中1の時から、体育の球技の時間では独壇場だったと思います。中1の最初の球技大会で、1セットのポイントのほとんどを私のサービスエースで決めてしまい、他の生徒は味方も敵もほとんどボールに触ることができず、顰蹙を買っていた記憶が今だに鮮明に残っています。(バレーボールは、ちょっとやったことがある人とそうでない人の差がとても大きい競技なのです)
決して運動神経全般が良かったわけではなく、足(短距離)はそこそこ早かったですが、マラソンはダメでしたし、マット運動も、水泳も、どちらかというと得意な方ではありませんでした。

何をお伝えしたいのかというと、内申のつけ方なんてそんなものなのだということです。最初の印象で、「こいつはすごい」という印象がクラス・学年で広まってしまえば、多少ペーパーテストや実技試験ではずしても、先生は4をつけにくくなってしまうわけです。
例えば、合唱祭や音楽の授業の時のことを考えて、ピアノの伴奏ができる生徒を各クラスに少なくとも1人割り振ることは、公然の秘密としてどこの中学校でも行われています。その生徒が、音楽で4がついたという話は聞いたことがないですよね?

時代の違いや、技能科目だからだろという声が聞こえてきそうですが、今の生徒たちの内申点のつき方を見ていても、やはり納得できない状況が多々あるのです。
(次回に続く…)

内申絶対評価の実態

  • 投稿者: gs_staff
  • 2013年3月30日 10:04 AM
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都立高校の入試では、依然として内申点の重要性が高い状況です。ほとんどの高校で、本番の1000点満点のうち300点が内申点ですが、中学校の方では内申点が足りないと受験したい高校を受けさせてくれないケースもあり、都立高校志望者にとっては、内申点確保が大前提になることは間違いありません。しかし、その内申点がどのようにつけられているかは、あまり知られていられないようです。

今春の都立高校を受験した都内の中3生の内申点分布を、つらつら眺めてみました。改めて気づいたことも含めて、様々なことが分かります。ポイントとなる点をまとめてみたいと思います。

〇現在は絶対評価なので、5や4の割合は決まっていない。
→一昔前、相対評価の頃は、5が7%、4が24%、4が38%…と、それぞれの評定をつけられる人数が明確に決まっていました。

〇全体の平均が3.0になるようにつけるのが望ましいと言われてはいますが、実際は全体的にバブルで、1よりは5、2よりは4の方がかなり多く、全員の平均は3.7近くなっている。
→つまり、オール3は真ん中ではないということです。4が5個・3が4個でも、全体の平均よりは下になります。科目ごとの評定で、4で満足してはダメなのです。このことを理解しておかないと、入試直前になって痛い目にあいます。

〇科目ごとに、5や4の取りやすさに違いがある。
→一番取りやすいのが英語。(全都で5が15%近くいる) しかし、1や2がついている生徒の割合も一番高い。きちんと勉強できているかで、大きく差がついてしまう科目だということです。その次が社会・数学・理科…と続きます。
逆に5が一番取りにくい科目は体育。(全都で9%あまり) 1や2の割合も一番少ないのが体育です。次に取りにくいのは技術家庭。

〇中学校間の格差が相変わらずひどい。
→八王子のすべての中学校の分布を比較しましたが、例えば数学で一番バブリーな中学校は、何と1/3以上の生徒に5がついています。一方で4%くらいの生徒にしか5がついていない中学校もあります。学校・地域のレベルが多少違うと言っても、あまりにも不公平であることは否めないでしょう。
ちなみに、練馬区のある中学校では、1と2の評定が1人もついていなかったということで、問題になっています。

内申点についてさらに問題なのは、同じ中学校の中でも、評価の基準が曖昧だということです。
(次回に続く)

都立高校入試問題の自校作成中止! 都立小学校も正式決定!

  • 投稿者: gs_staff
  • 2013年3月29日 12:48 AM
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夜になって、都立に関してビックニュースが2つ飛び込んできました。「どこよりも早く正確な入試情報を提供する」ということを標榜しているため、この時間にブログを書いています。ここについての「業界第一人者」であるという評判は、自分で立てています。(笑)

都立高校が入試問題の自校作成をやめます。しかも、何と!来春の入試(つまり今の中3)からという急な決定です。最近、都立は本当に改革が早いです。このスピード感が、都立の躍進を支えていると感じています。
とは言っても、共通問題に戻すわけではありません。自校作成校を3つのグループに分けて、何校かで共同で問題を作るようにするということです。

Aグループ…日比谷・西・国立・戸山・立川・八王子東・青山
Bグループ…国分寺・新宿・墨田川
Cグループ…武蔵・富士・大泉・両国・白鷗

ということで、進学重点校・単位制・中高一貫校で、それぞれグループを作って、英語・数学・国語については同じ問題を使うことにしたのです。(理科・社会は、従来通り、全校共通が発表されています)

都教委は、これにより期待される効果を様々発表していますが、本当の原因は違います。入試問題を作る現場の先生の負担が大きすぎて、悲鳴が上がっていたのです。特に、最近自校作成となった、中高一貫校は、中学校と高校を両方作らなくてはならなかったため、大変だったと想像します。
叱られることを承知で書いてしまえば、まともな問題を作れる先生はそう多くはないので、結局、一部の先生にしわ寄せが行っていた学校も少なくなかったはずです。これで、かなりホッとしている先生もいるのではないでしょうか?

神奈川県で先行してそういう動き(自校作成の廃止)があったので、もしかしたら…というのはありましたが、まさかこんな急にとは寝耳に水でした。
日比谷や西と青山(進学重点校からはずされることが決まっています)で同じ問題を使っていいのか?という疑問はありますが、一部学校独自の問題に差し替えていいという条件もあるので、それを利用することはあるかもしれません。

塾の対応として困るのは、過去問をどのようにやらせていくかという部分です。自分が受験する高校の過去問は、少なくとも5年分は完璧にやらせて傾向をつかませて入試に行かせるのですが、こうなってしまうと、例えば八王子東の受験者にも、日比谷レベルの問題を少しは体感させておかないとならないことになります。特に数学がそうですが、問題の質・難易度がかなり違うのです。今から、どうするかを考えて対策を練ることになります。
逆にメリットとしては、同じグループの中であれば同じ入試問題なのですから、入試直前の志望校変更があまり不安なく行えるという点があります。

ちなみに、都立中についても、同じように学校ごとの適性検査作成を見直す方向で検討が進んでいます。ただし、こちらは2年後(今の小5)からです。科目数や形式・傾向が、高校よりもバラバラなので、難しい部分があるのだと思います。

もう1つの大きなニュースは、都立小学校の開校が正式に決まったということです。何と!小・中・高12年一貫教育が基本で、高大連携も視野に入れているため、下手?をすると、6歳から22歳まで16年間同じメンバーで、受験もしないで進級していくというような状況もありそうなのです。ちょっと怖いですね。
やはり、理数教育を中心とした少人数のエリート教育をイメージしているようです。国の方針と連動しているのかもしれません。
開校する場所や学校の数、入試の形態等、詳細はこれから1年間かけて様々議論をしていくことになります。4月から検討会が発足します。現場代表として、武蔵中高の守屋校長先生が検討会の委員に名前を連ねられていますね。これ1つを取っても、都がどういう学校を作りたいのか、少しイメージが湧きます。
残念ながら、都立小指導の第一人者の座を狙っている私は、検討会に呼ばれていません。(笑)

なぜ講習会で差がつくのか?

  • 投稿者: gs_staff
  • 2013年3月28日 5:49 PM
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年に3回の講習会は、生徒たちにとってとても重要な期間です。短期間で大きく成績を上げられるチャンスは、この期間以外にはありません。
もちろん、学習の内容・量が最も重要な点です。春期講習会では、どの学年も普段の1ヵ月~2ヵ月分の勉強量をこなすことになります。学習習慣の確立ができたり、達成感によって自信を持てるようになったり、という側面も大きいと思います。
我々としては、生徒たちと「毎日会える」ということが、とても大きいのです。普段の授業では、自分の担当科目は1週間に1回しか授業がありません。せっかく学習のペースが上がってきたとしても、それが形になりにくい状況があります。(生徒たちは学校でも忙しいですし…) しかし、講習会の間は違います。前半の2日~3日間でも、劇的に変わってきた感じがする生徒たちが出てきています。ひと言で言うと、毎日の学習(宿題とか復習とか)によって、勉強するペースが体に染み込んでいく生徒が多いのでしょう。取り組み方が変わってくると、確認テスト等の結果にすぐに出てきます。
私が担当しているクラスで言うと、小6都立クラスの生徒たちの日々の変化の幅が大きいです。こんなに勉強しているのは生まれて初めてという生徒が多いのだと思いますが、日々目に見えて力がついている生徒がいます。今日で講習会3日目が終了しましたが、作文等の内容が、講習前とは別人になってきた生徒もいます。
もちろん、逆のケースがあるのも事実です。ちょっとさぼってしまうと、あっという間に周りの生徒との差が広がってしまう。これが講習会なのです。

ここまでの時間で、小学生と中1の授業が終了しました。この後は、中2・中3の授業がスタートします。
中3の数学の授業では、2次方程式のまとめのテストを行うので、その結果をとても楽しみにしています。

春期講習会開講!

  • 投稿者: gs_staff
  • 2013年3月27日 10:28 AM
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昨日から春期講習会がスタートしました。今日は冷たい雨が降っていて、また冬に逆戻りという感じです。桜も、都心の方は先週末に満開宣言が出ましたが、八王子は気温が低いせいか、最後のひと開きを躊躇している感じがします。お花見のタイミングに合わせて、待ってくれているのかな?

特に受験学年(小6・中3)は、この時期の意識づけ、取り組みが大変重要です。学校ではまだ最高学年になっていないため、受験生とは言っても本当にはピンときていない生徒も多いのです。その生徒たちをいかにモチベーションを上げて、必死に取り組ませることができるかが、勝負です。こここそ正に、塾の教師の腕の見せどころでしょう。
一番いいのは、志望校を明確にしてあげることです。どうしてもこの中学校・この高校に行きたいという強い思いを早く持つことができた生徒が有利です。最初は憧れでもいいのですが、「その目標は自分がここから頑張れば達成できる」というリアリティも持たせてあげる必要があります。日々のスモールステツプの積み重ねも大きいですね。確認テストで合格点を着実に取っていくとか、宿題の出来具合が日に日に良くなっていくとか… そういう積み重ねが、自信につながっていくのです。

私も、この期間は朝から夜まで授業三昧です。ブログがいつもより短くなるかもしれません。何卒ご容赦を…
おっ、生徒たちがやって来たぞ。

グローバルって何?

  • 投稿者: gs_staff
  • 2013年3月26日 1:18 PM
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今回の教育再生本部の提言において、教育に関する3つの大きな柱を「三本の矢」と銘打って掲げています。

①英語教育の抜本改革
②理数系教育の刷新
③情報通信技術教育の推進

の3つです。これを達成するために、上記の内容を盛り込んだ「グローバル人材育成推進法」を成立させて、早期に国を挙げて取りかかることを明言しています。
①と②については昨日触れた大学入試の改革が中心ですが、②についてもう1つの柱があります。中高の理科の教員免許を持っている教員を小学校に配置し、原則理科の授業だけは、その専属の教員が担当するようにするという内容です。これは珍しく(失礼!)とてもいい発想だと思います。小学校の教員は、その免許取得の要件からして、ほとんどが文系の大学・学部出身者なのです。理科の実験・観察の準備や、将来役立つ理系の魅力を伝えるという視点では、専門の教員の方がいいに決まっています。すべての小学校に配置するとのことなので、小学校の配属を希望する教員だけで数が足りるのかという問題はありますが、少しでも早めに進めて欲しいところです。

③についてもなかなか驚きの改革が提言されています。すべての子ども(小・中・高)に1人1台タブレット端末を支給して、それを使って授業を行うというのです。確かに、この情報化時代、パソコンやタブレットを使えないと、まともな仕事はできないということは事実です。しかし、学校ですべての生徒(小学生にも!)に税金を使ってタブレットを持たせるという発想はどうなのでしょう? 事実政府は、これらの改革に対して、1兆円規模の投資を見込んでいます。もちろん、原資は税金です。保育園の増設による待機児童の解消について、予算が足りないので云々…という話を耳にしていますが、そんな中でこれだけの費用増を簡単に決めてしまっていいのだろうか? 優先順位はどうなっているのだろう? ということを考えてしまうわけです。

これらの一連の改革は、グローバル社会の中で、日本が遅れを取っていることに端を発しています。(これは事実だと思います) 国際的な学力調査や、大学のランキングにおいて、ここ数年で他の国にどんどん抜かれていることもあるでしょう。その原因がゆとり教育をはじめとする近年の「教育の失敗」にあるというのが、今の教育再生本部の総括なのです。だから、誰の目から見ても、国が本気になって教育を改革しようとしているというアピールをせざるを得ない状況になっているのです。

そもそも、「グローバル社会の中で勝ち抜く力」って何なのでしょうか? 単に英語を使いこなせたり、理数的なイノベーションを発揮することだけではないはずです。そこの定義を曖昧にしたまま、目の前の子どもたちに対する教育改革を乱暴に進めてしまうことの怖さを感じます。
絶対にニュースでは報道しませんが、今回の提言の中で、次のようなとんでもないことが当たり前のようにさらっと書かれています。これが国の本音です。
「経済再生のためには、人材の育成が不可欠であり、平等主義から脱却してトップを伸ばす戦略的人材育成を行う」

大学入試が大変なことに

  • 投稿者: gs_staff
  • 2013年3月25日 12:18 PM
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政府(自民党)の教育再生実行本部が、今後の教育改革の柱をまとめて発表しました。さすがに、今回は私も目が点になりました。大学入試の改革が今回のテーマですが、これがすべて実行に移されたら、教育界に「大変なこと」が起こることは間違いありません。重要な点をいくつか取り出してまとめてみたいと思いますが、今日は、特に影響が大きいと思われる2点について…

〇国内すべての大学(国立も私立も)の入学試験を受ける基準として、TOEFL(トーフル)の点数を設定する。大学・学部こどに点数の基準を決め、高校在学中にその基準をクリアした生徒のみに受験資格を与える。
→すべての大学・学部というのがミソです。英語ができない学生はいらないということでしょうか? 付属高校の生徒はどうするのだろう? (もし昔こんな制度があったら、私は大学に進学できていないかも…)
根底には、日本の大学生・ビジネスマンが、国際的に見ても実用的な英語の力が極端に劣るということがあります。役に立たない受験英語の弊害も指摘しています。何でこんなことが提言されるのだろう?と思って調べてみたら、分かりました。この教育本部の委員に、楽天の三木谷社長が名前を連ねていました。楽天は、社内の公用語を英語にしているくらい社員に実用的な英語の習得を徹底していて、それが海外の企業に勝てる要因になっているということを、以前から発信されています。
ちなみに、TOEIC(トーイック)とか、英検とか、他の資格ではダメなのです。結果がそのまま海外留学の申請に転用できるのが「TOEFL」だけだからだそうです。(テストでは、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングと4つの能力がすべて問われます)
教育現場が混乱しないようにということで、平成30年頃からの開始を示唆しています。今の中1からですかね。ただし、一部の公務員試験では、それより先に平成27年度(今の大学2年生)から、「TOEFL」の基準を課すそうです。英語ができないと、まずいです。でも、大学生になってから、今さら言われても…

〇「大学に進学するには、英語が重要なのか…」と思った皆さん。残念でした。
国内すべての大学(この表現好きですね)の文系を含むすべての学部の入試において、理数科目を必修とする。
→さらっと書いてしまいましたが、これも衝撃的な内容です。今まで、私立大学の文系学部は、国語・英語・社会の3科目受験が定番になっていました。というより、数学が極端に苦手な生徒は、(数学が受験科目にない)私大文系しか受験できない状況になっていたわけです。この改革が決定したら、大学受験を考えている生徒は、全員少なくとも数学(学部によっては理科も)を最後までしっかり勉強していかなくてはならなくなります。従来のように、高3になったら数学・理科を捨てる(選択しない)ということも許されなくなるのでしょう。
実行本部は、すべての大学で理数科目での受験を必修化することにより、中学・高校での理数科目への取り組みが変わることと、それにより自然科学や科学技術分野に関心を持つ生徒が増えることを期待していると発言しています。
これについては、導入時期を明言していませんが、おそらく現在の中学生が大学受験をする頃からの変更を検討していると思われます。

さて、問題なのは、この改革が本当に実行に移されるのかどうかということです。私は、かなり可能性が高いと感じています。今まで、こういう形で政府(与党)がまとめた提言は、ほとんど成立しています。特に、アベノミクスの柱の1つである教育改革については、とにかくスピード重視を謳っているので、法制化を急ぐでしょう。
この後、安倍総理に提言の形で提出するわけですが、安倍さんは基本的な方針には賛成しているため、すんなりと進むと思います。自民党が、夏の参院選において公約として掲げることを明言していますが、今の政局を考えると、今後余程のことがない限り自民党が負けることはないでしょう。参議院でも過半数獲得となれば、世論の後押しも背景にして、一気に国会で決めにかかるはずです。

以上2点が正式に決定されれば、子どもたちはもちろん、我々塾業界にも大きな影響があります。(具体的には、中学生のうちからTOEFLの対策が必要になったりとか…) 注意して動向を見守りたいと思います。

GSシート

  • 投稿者: gs_staff
  • 2013年3月24日 11:41 AM
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私どもの塾では、目標設定や学習計画・実行の管理を行うために、「GSシート」というツールを使用しています。年に3回程度、学期の節目に生徒たちに作成してもらい、教師が内容を点検しています。

「GSシート」の狙いは2つあります。まず1つは、その時その時の目標をしっかり確認させることです。特に小6・中3生は、志望校を明確に書く必要がありますし、それ以外の学年の生徒も、目の前の学力テスト(次回は4月の2週目にあります)における成績(偏差値)や、中学校での内申点(3学期の成績は明日出てしまうので、次は新学年の1学期です)の目標を設定することが重要です。
ただし、目標を設定したら必ず達成しなくては意味がありません。受験勉強における目標は目安と違うのです。そこで2つ目のポイントが重要になります。どうやって、その目標を達成するのか、学習計画の詳細をシートに落とし込むのです。
教科ごとに、現状の課題を明確にして、それを克服するための方法を具体化します。日程ごとに具体的な内容を書く欄があるので、5W1Hを意識しながら書くことになります。

春期講習会の初日が提出締め切りなので、すでに半分以上集まってきていますが、内容は生徒によって千差万別です。最初から、完璧な計画が立てられていて、「この通りにきちんとこなしていけば必ず成績が上がるだろうな」と思えるシートは残念ながらあまり多くありません。「一応計画は埋まっているけど、これじゃ絵に描いた餅だな」と感じるものや、「自分の弱点や課題がズレてしまっているもの」、「一般論・抽象論・精神論に終始してしまっていて、あまり作る意味がないもの」等が目につきます。もちろん、あまりにも不十分なものは、再度書き直しをさせるのですが、中には自分ではほとんど手がつけられず、1から一緒に作ってあげないとできないケースもあります。(昨日も何人か一緒に作りました!)

同じ学年・クラスでも、自分で学習計画がきちんと作れる生徒と全然作れない生徒がいます。この差はどこから来るのだろう?と注意して見ていたら、何となく分かってきました。自分の中で目標が明確になっていて、まだ成績や実力が足りないから絶対に成績を上げたい、力をつけていきたい、という思いが強いかどうかの差だと思います。
小6生や中3生で、志望校が明確になっていて、どうしてもこの学校に行きたいと強く思っている生徒は、的確な目標と計画を立ててきます。その計画に思い・魂を感じるものもあります。一方で、まだ目標があやふやで、とりあえず志望校は口に出してはいるけど…というレベルの生徒は、形だけの計画になってしまっている場合が多いのです。
ここの計画作りの段階で、すでに大きな差がついてしまっているということも再認識しました。生徒たちに、明確な目標をきちんと持たせることも、塾の教師の重要な仕事なのです。

今日からの3日間で、全員分の「GSシート」を完成しなくてはなりません。なかなか大変です。

学校6日制の復活<その2>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2013年3月23日 10:47 AM
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学校6日制を復活させることは、学力低下を食い止めることや、私立学校との格差を縮めるという視点において、時の流れとして止むを得ないのだと思います。重要なのは、カリキュラム・時間割の組み方等、その内容です。
現在文科省が検討している内容を見て、ちょっと愕然としてしまいました。原則土曜日は、毎週「道徳」や「総合学習」の時間に充てるというのです。平日にこれらの教科の授業を行うと、主要教科の時間が不足してしまうので、土曜日に集中して授業を行うことにより、平日は主要教科に専念させたいというのです。皆さんは、どう感じたでしょうか?
もともと、週6日制の復活を求める声が増えたのは、語彙・計算・英単語をはじめとした基礎学力の低下や、土曜日の学習習慣の欠如等が指摘され、(土曜日に授業を行っている)私立学校との格差が問題となってきたためです。保護者が一番やらせて欲しいのは、受験にも役立つレベルの基礎学力の養成です。それなのに、「来年から土曜日も毎週授業を行うことにします。内容は、学校行事や、総合学習・道徳です」ということになったら、(その分平日に主要教科の時間を増やしたのですよという説明を受けたとしても)納得いかないという声が出てくることは間違いないでしょう。

主要教科以外の勉強が重要でないと言っているのではありません。学校は筆記試験用の学力を養成するだけの場所ではありませんし、行事や学級活動の中で社会性を身につける体験をしたり、最近問題になっている子どものいじめや犯罪行為を撲滅するために、道徳的な指導の時間も必要だと思います。しかし、今の学校現場では、残念ながらここについて効果のある指導を行うのはとても難しい状況なのです。

ゆとり教育の開始と共に導入された総合学習や生活科については、全国的な総括として失敗だったと言ってよい結論が出ていると思います。準備や授業の実施に時間がかかる割には目に見える成果が表れないこと、現場の教師たちに戸惑いがありお茶を濁して終わってしまっているケースが多いこと等が指摘されています。例の和田中の「よのなか科」は、藤原校長のカリスマ的なマンパワーによって大きな成果につながったのであって、普通の先生にあのレベルのことができるわけがありません。
道徳教育についても、政府が「心のノート」という教材の再配付を決めたり、今後注力していくぞという姿勢は示していますが、果たして子どもたちに本当の意味での「道徳教育」を行える先生がどのくらいいるのでしょうか?

そこまで書いていて、ハタと気づきました。そうか、そういうことか… だから土曜日に集中させるのか… 
週6日制の導入については、大きな問題が立ちふさがっているのです。それは、教員の週休2日確保の問題です。部活の指導等で実際は休めていない教員が多いのが実情ですが、公務員ですから、形として週2日の公休日を設定しておかないとまずいのです。つまり、平日に目一杯授業を詰め込むのであれば、土曜日に授業は設定できないということです。
土曜日に、専門家や外部講師に委託して総合学習や道徳の授業を行えば、出勤する教員は最小限の人数で済みます。先生方が片手間でやるのに較べたら、学習効果も大きいでしょう。
もし、そこまで考えて文科省が検討を進めているのだとしたら、「恐れ入りました」と脱帽します。

我々塾は、土曜日も含めて「どうとく」教育をさらに推進していきたいと思います。
「なぁみんな、この問題、どう解く?」

学校6日制の復活<その1>

  • 投稿者: gs_staff
  • 2013年3月22日 10:52 AM
  • 未分類

どうやら、学校の週6日制が完全に復活しそうです。政府の検討委員会の中ではほぼ結論が出ていて、この夏には法制化を整え、来春から実施できるように準備を進めています。
現在、「学校教育法施行規則」により、公立学校は土曜日は休業であることが定められています。学校行事や講演会・授業参観等に限り、特別に認められているのです。その施行規則を改正し、土曜日にも平常授業を実施できるようにすることがほぼ決定したということです。

政府がこの改正を急ぎ進められている背景には、世論の後押しがあります。最新の「小中学校保護者意識調査」によると、全国の保護者の8割が学校6日制を支持しています。ゆとり教育(週5日制)により、「子どもたちの学力低下が進んだ」ということが既成事実となっていることと、政権交代後の教育に関する政府の動き(内容とスピード)が一定評価されていることが、その世論に影響を与えているものと思われます。
ただしこの意識調査では、一方で、「所得の多い家庭の子どもの方がより良い教育を受けられる」ことに賛成・容認をしている保護者が初めて半数を超えたり、私立学校に通わせている保護者の満足度が以前より高くなっていたり、教育格差が次第に根付いてきてしまっている状況が読み取れる結果も出ています。このあたりにも、ゆとり教育の目的の1つであった、学校の中での平等化の崩壊が見て取れるのではないでしょうか?

この調査では、塾等の教育機関に支払う教育費の平均額は(前回調査の4年前より)下がってきているというデータが出ています。しかし、一方で経済産業省が出しているデータでは、塾に通学している子ども1人あたりの支払平均額は少しずつ増えているのです。このことと、上記の格差容認のデータと合わせて考えると、実態が見えてきます。つまり、塾等にまったく費用をかけない家庭と、ある程度の費用をかける家庭とで2極化が進行しているのです。実際、今回の「保護者意識調査」においても、小学校5年生の子どもの月平均支払額は、中学受験を考えている場合は「約36,000円」、受験を考えていない場合は「5千円未満(おそらく0円も多数)」という結果になっています。

来年度から学校6日制が復活することは、ほぼ確定していると言っていいでしょう。(もしかすると、自治体によって時期や内容に差がつく可能性はあります。その場合も、東京は一番乗りとなるはずです) それについては、塾としての立場を踏まえたとしても、「まぁ、仕方ない」と感じています。しかし、文科省が検討している「土曜日の使い方」の案を見てしまった時は、「おいおい、ちょっと待て!」と頭を抱えてしまいました。
(次回に続く)

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